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「これは赤ペン先生なんだ!」
となってしまいましたので KONNEKT バンドル版で十分かな?となりました。
「もっと■●の曲みたいに自分もミックスできたらなぁ」みたいな場合の手助けや、アドバイスをイマイチ人に聞くのも恥ずかしい方にお勧め?です。ちなみに私はお手本としているアップテンポ・バラード・ポップスなどの A メロ・ B メロ・サビはリファレンスで保存して自分の曲のミックスのときにアドバイスを有難く頂いています(笑)
t.c. electronic Assimilator の機能的な概略としては、お手本の曲の EQ カーブを学習させて自分の曲の EQ カーブ(周波数分布)を学習させます。その差分を検討(笑)して自分の曲に“あーでもない、こーでもない”的な EQ カーブを生成してお手本曲の EQ カーブに近づけてくれるという優れものです。
もしお手本としたい曲のボーカルトラックだけとかギタートラックだけを入手できるのであれば、それはそれで使い勝手がありそうですが、そんなお手本にする CD パラトラックなんて入手することは不可能ですので、基本的にはマスタリング後のお手本を自分の曲と比較して“どこが出すぎでどこが足りないのか”を軽く無責任に教えてくれる先生と思えば良いかと思います。そういうわけで私が Powercore コントロールパネルから Assimilator を [Buy Now!!] することは無さそうです(笑)
ちなみに Powercore 版ではそのアシスト機能をモーフィング(時間軸で近づける)ことができるようになっています。
KONNEKT 版は本体 DSP を使用してパソコン側に負荷をかけないタイプのプラグインエフェクターとなっており、KONNEKT 24D と KONNEKT LIVE にバンドルされています。
実際にどのような感じなのかというと、まず最初にお手本となる曲を学習させます。
何度かやってみた結果では、なるだけ“真似したい部分”だけを学習させます。サビならサビ始まりから終わりまでといった感じです。学習開始から終わりまでの平均的な EQ カーブを Assimilator は計算してくれます。
次に自分の曲を学習させます。こうやってみると低域は残っているし中域はgdgdで高域は足りないと、それだけでも勉強になってしまいます。
瞬間的なものはアナライザーで見ていますが、時間で区切った平均というのは見ることがなかったので改めて自分のミックスのまずさを実感してしまいます。
レイテンシーの話は抜きにしてリアルタイムで動作することが前提のソフトですのでサクッと「教えてやんよ!こうしろよ!」カーブが出てきます。
下をカットで上はグイっと持ち上げろと。分かっています。その通りです(笑)
と、ここまでが実は Assimilator の正しい使い方のような気がします。このままこのアシスト機能を使えば ±5~10db でいじることになるので実際にこれを 100% 適用すると音が歪んでしまうのです。
どの周波数帯の音が不足しているかとかは自分の曲ですから、この場合だとバスドラとハイハットや金物 SE などのトラックで個々に補正してあげれば良いのです。
極端な事をやれば歪むのは分かっていますが試してみます。
まずは適用度 0% で曲を流して徐々に適用度を上げていきます。
ただし、曲によってはクリップしてしまいますので、最終段にリミッターをかますかスピーカーの音量は絞っておきます。
適用度100%です。
グラフだけを見ると「なかなか便利そうじゃん!」と思えますが実際はさすがに ±10db 近く各帯域をブーストしたりカットしたりしていますので、高域は歪んで割れているし低域はブニャブニャと定位感がなくなっています。
ただし、音域的なバランスは「なるほどねー!」となっています。
最初にも書いたとおりですが、やはり“赤ペン先生”的使い方が良いようです(笑)
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