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2012年12月5日水曜日

steinberg UR28M

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メーカー :
 steinberg
製品ページ :
 UR28M
このブログにしてはめずらしく発売月での新製品記事です。
これまでミキサーとして使っていたMackie 802-VLZ3の音質が嫌になったというわけではなく、むしろVLZ3シリーズからは“Mackieを通すと音が太くなる神話”は見られなくなり普通に良いコンパクトミキサーとして重宝していました。

ただし、802-VLZ3は従来どおりのミキサーですのでモニターの切り替えや、使いもしないEQのユニティポイント(±0)合わせが面倒になり、いっそのこと入力と出力だけに割り切ったミキサーは無いものかと物色していたらMackieもリリースはしていたのですが、デスク上の手元で手軽にモニターを切り替えられるということでsteinberg UR28Mを導入してみました。

steinberg UR28M
中身はDA/AD部分以外はフルデジタルミキサーのようで、以前はデジタルフェーダーの音質の劣化があまり好きではなかったのですが、そんな感想を持った日から数年経過し、中のチップも相当進化したらしくUR28Mは非常にクリーンな音質で、ブランドはsteinbergですがYAMAHAデジタルミキサーの流れをくんだ音質調整がなされているみたいで制作やミックスでも十分に使える解像度とステレオ分離感となっています。

接続端子類は入出力全てXLRコンボ(IN1-2)とTRSバランス(IN3-4/OUT1-6)仕様なのも好感が持てます。

steinberg UR28M
とにかく便利なのは、左側の一番大きなノブのボリュームとその上の3つのモニターセレクトボタン。そしてその下のDIM、MONO MIX、MUTEボタンです。
ウチではスタンドアローンのインプット-アウトプットセレクター的な使い方ですが、パソコンと接続しなくても単独で“ミキサー”として動作しますので、これらの的を絞った機能がとても便利に感じます。

steinberg UR28M
他に触る部分といえば右側のヘッドフォンボリュームくらいです。
こちらのヘッドフォンアンプも上質でYAMAHA 01V96などの上位機種と遜色違わない良い音でヘッドフォンを鳴らしてくれます。
その他はセッティングのためにパソコンに接続しドライバーとミキサーソフトを入れた状態でミキサーソフトで設定します。
メーカーの謳い文句では4IN-6OUTですが、S/PDIF(コアキシャル端子)も別途使えますので事実上6IN-6OUT、オーディオインターフェイスとしてUSB-AUDIOの入力も使えば8IN-6OUTと、昨今のソフトシンセを多く使いハードシンセは1~3台ということであれば十分に必要なものを装備していと思います。

steinberg UR28M 本機のスペックでは24bit/96KHzが基本となり、16bitはカタログにも記載されていないことからミキサーソフトウェアもしくはDTM/DAWホストアプリケーションによるダウンコンバートのようですがこれもあまり気にする部分ではなく最近のDAWとパソコンパワーに合わせたものとなっています。

デジタルミキサーゆえにカタログ値で再生周波数は22Hz~22kHzとなりアナログミキサーのような5KHz~40KHzなどの頼もしい数値ではありませんが、ヘッドフォンやモニタースピーカーで実際に聴くとそれ以下とそれ以上も上手いこと出しているようです。

steinberg UR28M 付属の各チャンネルのチャンネルストリップ(EQ+コンプ)とリバーブは内蔵DSPで処理をするのでDAWホスト側に負荷をかけることが無いような仕様となっています。
これも“INとOUT以外は要らない”人間には嬉しい仕様で、使わないときは全くルーティングされませんので音質劣化が皆無です。

私のセッティングではMackie Big Knobのような使い方ですが、アナログ的な音質変化と機器ノイズに悩まされることがないだけそういう用途としても十分に便利仕様となっています。

steinberg UR28M UR28Mは3万4千円代と入出力数や多機能で他のオーディオインターフェイスと比べると、そう安い価格設定ではありません。
個人的にはその分を“音”に注ぎ込んだと思いたいです。
筐体はほぼオールプラスチックです。

正面枠のシルバーの部分はアルミにしてほしかったとかノブは上位デジタルミキサーで使われているようなのにしてほしかったなぁとか思わないわけではありませんが、強度の乱視ですので眼鏡をかけなければその辺りは我慢できそうです。

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