SSL(Solid State Logic:
http://www.solid-state-logic.com/)が自社コンソールの中でエンジニアから最も支持されたSSL4000シリーズのEQやバスコンプと同じくSSL9000シリーズのEQ(※Duedeに搭載されたプラグインはC200シリーズという9000Kシリーズをデジタル化したものです)をSolid State Logic Duendeシリーズとしてプラグイン化しました。
ほんの数年前ですが、PCパワーだけではプラグインを4つも起動すればCPU使用率が80%を超えて重過ぎる(バージョンV2ドライバーでPCIeだとDSP OFFのPCモードが使えます。そこで確認できます)ということで外部DSPにて動作という形態で最初のDuendeはリリースされました。
それから数年。HTの仮想コアで見た目マルチコアが主流だった時代(Pentium4)からいつのまにかリアル4コア搭載~最上位では6コア搭載、8コア搭載チラホラとニュースになる時代となってきました。
そういうハードウェアの進化に合わせてか、DuendeもV3ドライバーからはDSPとパソコンのCPUパワーも使うハイブリットタイプとなり、個人的な感想としてはこのV3ドライバーからはすごく安定してフルでDuendeプラグインを32個同時使用(Duendeハードはライセンスにより使用可能数が違います)できるようになったと感じています。
そしてついに出ました。外部DSPを必要としないDuende Nativeシリーズのプラグインです。
基本的にはVST、VST3プラグインですがインストール時に専用のVST-RTAS Adapter 2がRTASプラグインも変換して同時インストールしてくれます。
私の場合は、Duende PCIe所有ユーザーですので、本家SSLサイトにて本体のサポートライセンスを辞退してソフトウェアプラグインを使用する旨に同意することで無償で同じプラグインのネイティブ版のライセンスを受けることができますのでそれを利用しました。
とはいえ、物理的にハード返却などのペナルティはありませんので、利便性とCPU負荷次第でどちらかにしようといった気持ちで申し込みました。ちなみに、DuendeハードとDuende Nativeプラグインを同時に使用はもちろんインストールもできません。
この記事を書いている時点でもですが、このDuende Nativeはもちろん本家SSLからも直接クレジットカードなどで購入できるのですが、円高のおかげか日本正規代理店であるMI7社から購入したほうが安くなっています。本家からEQ & Dynamics ChannelとStereo Bus Compressorを買うと498ドルくらいなんですが、海外通販の場合カードでは手数料がかかったりしてショッピングカートの最終画面ではあれれ?なわけです。ちなみにMI7では49,800円です(MI7ショッピングページ:
http://www.mi7.co.jp/catalog/index.php?cPath=2_53 )
全ソフトウェアプラグイン化して音が変わっていたら・・・洒落にならないのですが、ハード版と全く同じ音だと思います。もともとアナログ的要素のサチュレーションで時間軸方向で微々にサチュレーション成分が揺れるまで再現していますので、双方を書き出して位相反転しても同じものが出るはずもないのでそういう実験は割愛します。
全く同じ設定でDuende PCIとDuende Nativeを4分ほどの曲の最初から終わりまでの周波数分布をそれぞれ取得させて比較するとこのようにピッタリと同じ。もちろん聴感上も同じでした。
あとは外部DSPから完全ソフト化によってCPU負荷がどう変わるかということですが、
↑こちらがDuende PCIe版のEQ & Dynamics Channelを16個挿してコンプON(負荷が一番高くなります)の状態で、↓がそれをDuende Nativeで同じことをした場合です。
CPU負荷は全く変わり無し・・・これには驚きだったわけですが、やはり超負荷状態だと外部DSP版の方が安定しているみたいです。ネイティブ版はその他のプラグインとの兼ね合いで曲の中でCPU負荷が高くなったりするとそれに釣られて動作が重くなったりします。
ただし、これはウチのPCがCore2Quad 3GHz、4GBメモリー、SSDにWindows XP SP3という構成なためで、今時のWindows 7 64bitにCore i7シリーズの最先端の構成だと、そういうものは感じないくらい動きそうな気配です。
ソフトオンリーだとバージョンアップも対応が早そうですし毎年間隔で追加される新しいDuendeプラグインにも期待大です。
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