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2013年2月26日火曜日

KAOSSILATOR PRO+を買っちゃいました

レビューでも無いタダの日記です。

ここ最近、リズムに適当なリフバッキングとベースくらいを入れたトラックを作り、サンプラーに流したりしながらリード部分を音色パッチを作ったりいじったりしながら即興で“家飲み”ならぬ“家セッション”をやって楽しんでます。

細切れの作曲・制作と違って流れの中で指を動かすので、そのときの気分によって上に載せていくメロディが違ってくるのがおもしろいです。

そうなると欲しくなるのがリアルタイムでガチャガチャやれるオモチャ。
しかも、なるだけ手にちかいところに置きたいのでコンパクトな筐体。

そんなわけで、先週発売開始されたKORG KAOSSILATOR PRO+を買ってきました。

http://www.korg.co.jp/Product/Dance/kaossilator_pro+/

そばに置いているのは上のグレーがALLEN&HEATH VF-1という真空管&フィルター、左の紺色がYAMAHA SU700というサンプラーです。

押入れの中にAKAI S3200(サンプラー)とMPD18(パッド)も眠っているのですが、やはり一体型でコンパクトなテーブルトップタイプは設置が楽ですね。

そのうち、トンデモナク良いメロディがこの日々の根暗なノリノリ家ライブで生まれたら“曲”という形にしてアップしたいですね~。

KAOSSILATOR PRO+のレビューはもう少し使い込んで機能を把握してから書きますっ

2013年2月11日月曜日

NATIVE INSTRUMENTS RC 48

関連リンク
メーカー :
 NATIVE INSTRUMENTS
製品ページ :
 RC 48
プラグインエフェクターと呼ばれるソフトウェアが過去の名機をリプレースまたはオマージュし始めてからずっと、デジタルリバーブの名機であるLexicon 480Lは各社から再現ソフトウェアとしてリリースされ続けています。

かくいう私も、新しくリリースされたリバーブは480Lぽいよね!今度のIRリバーブの480Lは凄い!それらの謳い文句に乗せられるまま結構な数のリバーブプラグインを購入しています。

Lexicon 480L ここ数年は、丸っきりそのままでは無いけれども、Lexicon 224、Lexicon 480Lの“リバーブとはこういうものだよ”という思想を現代的に取り入れ、音も“っぽい”感じのOverloud BREVERBをメインに使用しています。

そんなある日、プラグインの品質の高さで盲目的に信頼しているSoftube社(英語サイト:http://www.softube.com/)が、最近はよくNATIVE INSTRUMENTS社と共同開発という形でソフトウェアをリリースしているのですが、ついにやってきました。

NATIVE INSTRUMENTS RC 48です。
NATIVE INSTRUMENTS RC 48
NATIVE INSTRUMENTS RC 48 実際のところSoftube社が関わってなければ・・・「また外側だけ思わせぶりで」と、気に留める程度ですぐに飛びつかなかったと思います。
そのくらい“480Lの再来っ”プラグインは巷に溢れているわけです。 何はともあれ期待しつつインストール。

使い始めてみると、各種パラメーターの種類はもちろんですが、その設定値の上下の値がハードにかなり近い事が分かります。
名称こそ少しずつ違うものの、「このスライダーのこのくらいの位置だよね」的な操作感が良くできています。

NATIVE INSTRUMENTS RC 48 色々と実際のトラックに使用しながらの感想は、ホールとルーム系の音はすごくイイ感じで、Lexiconぽい中域がぎゅっと盛った感じで聞きやすい残響音などがこのRC 48では良く再現されています。

Lexicon 480L自体はデジタル伝送が16bit/44KHzのリバーブで、今の24bit/192KHzだったり更に内部演算でオーバーサンプリングとか内部64bit演算とかもう“とにかく残響計算がすごいらしい”時代においてはすごくレトロな機械なのですが、本当に楽曲のミックスや個別トラックに付与する残響というものをすごく真剣に考えたリバーブなので多数のトラックに一体感を与えたりボーカルだけグイッと前に出したりをすごく簡単に実現してくれるまさいく名機なのです。

そんな素敵なLexicon 480Lをどこまで再現できたのか早速聞き比べてみます。 素材はサンプリング素材CDから適当にミックスした短いフレーズで、16bit/44.1KHz/WAVファイルを試聴できます。

ヴォーカルトラックにEQ、コンプ、16分ショートディレイだけ薄くかけたリバーブ無しミックス
audioease Altiverb 6の付属IRデータより、Gear > L480 > b04 plate-pr1 a plate
audioease Altiverb 6

Overloud BREVERBのファクトリープリセットより、PLATE > Famale Lead Plate
Overloud BREVERB border=

NATIVE INSTRUMENTS RC 48 移植プリセットからBANK4 Plate > 01 A Plate

実際にはこれにALESIS ADATなどの当時の16bit A/D D/A機材などを通せば更に“らしく”なるのかな?などと妄想しつつ、これでしばらくはBREVERBとRC 48でメインリバーブは固定できそうです。

オマケ
本家Lexicon社もプラグインリバーブを出している以上、その名称やそれとわかるプリセット名などは使えないようで、このRC 48もプリセットは多く登録はされていますが、どれがどれだか分からなかったり、せっかくパラメーター数値までこだわっているのに適当だったり(特にクロスオーバー周波数の値)なので、Lexicon 480L(ハード)のマニュアルからプリセットデーターを移植してみました。

なお、数値が1000分の1単位なのですが、ソフトの仕様上ピッタリ同じ数字にならない部分は四捨五入にて丸めてできるだけ近い数字になるようにしています。

合わせて、音質の保証はしません(笑)
!!! Windows VST版での動作確認しかしていません!!!
ダウンロードは、以下を右クリックなどで保存してください。
一緒にプリセットの正誤表pngも同梱しています。
RC48-480LPresets20130211.zip(280KB)


2013年2月6日水曜日

音質の違いを聞き比べ 真空管サチュレーション

シンセサイザー名機のソフトウェアプラグイン化は終わり、生楽器も大容量サンプリングの力技でプラグイン化され、同様にエフェクターも名機のシミュレーションは一通り出尽くした感がある最近ですが、各社それぞれに残る音質的な質感の再現に向かっているようです。

最近では、ハードウェアとしてのシンセサイザーは、自分の制作に対するモチベーションを上げる物であれば、レア物という所有欲だろうが部屋のイメージに合わせた色で選ぼうが、何でも構わないと私は思っています。

そもそも、鍵盤すら要らないとか部屋に野暮ったい物を置くくらいなら全部ソフトで処理など、これだけ高性能なオーディオインターフェイスにDAW / DTMソフトがある時代ですから人それぞれで良いんじゃないかと。

で、

音源がもう何でも良い時代なら、質感を出すための(音質を決めるための)エフェクターはハードとソフトでどんな差があるの? ということで、手持ちの機材とソフトで比較してみました。

このページは真空管サチュレーションの聞き比べです。

ソフトの方に真空管の歪みだけをメインの機能としているプラグインは意外と少なく、試用版も含めて色々と試しました。

キャラクターが強く出る傾向にあるので今回は書きませんでしたが、ウチだとGuitarRig5(メーカーサイト:http://www.native-instruments.com/#/jp/products/producer/guitar-rig-5-pro/)というギターアンプシミュレーターの中のアンプで真空管のノブを回した方がハードの真空管の歪み方に一番近い印象を受けました。

もし、“味”とか“風味”の真空管サチュレーションではなく、“歪み”の真空管サウンドを探しているのであれば、そういうギターアンプ系プラグインの方が幸せになれるかと思います。

そんな前置きを書いて逃げ腰になりつつ、今回比較する方法は、
真空管ドライブノブだけを回して+6db音量を上げたらどんな感じ?

です。
使用したハードとソフトは、

SPL Vitalizar MK2-T(ハード)

http://spl.info/produkte/eqs-vitalizerr/vitalizerr-mk2-t/

ALLEN&HEATH VF-1(ハード:ディスコン 該当ページ無し)

http://www.allen-heath.com

SPL TWINTUBE(プラグインソフト)

http://www.plugin-alliance.com/en/plugins/detail/spl_twintube.html

XENIUM AUDIO X-TUBE(プラウグインソフト Free)

http://www.xeniumaudio.com/

実際のところ、真空管で歪みを得ようとすればゲインを上げて突っ込むということで音量が上がります。そして、コンプというよりも独特のリミッターがかかったような感じになります。そのコンプ感を再現してるプラグインは今回検証したものの中には無く、比較的評価が高いという理由でソフトはTWIN TUBEとX-TUBEを選択しました。
試聴できるサンプルは16bit/44.1KHz/WAVです。

DAWフェーダーで+6dbしたサンプル
まずはDAWのフェーダーで+6dbした何も比較する必要がないサンプル。要は+6dbでどんな音になるの?です。
フェーダーを上げただけで音質が変わったらツイッターで炎上ものですが、見事に何も変わりません。
SPL Vitalizar MK2-T(ハード)でDRIVE 100%

Vitalizar MK2-Tの真空管付与はどちらかというと“味付け”“色付け”的な意味合いですのであまり変化は無いのでノブをいっぱいに回してみました。
サチュレーション的にサウンドコントロールをしやすいです。
ALLEN&HEATH VF-1(ハード)でDRIVE 50%

こちらは100%にすると歪みまくって凄いことになったのでちょうど+6db上がる半分のノブ位置です。
音質的には好きなのでソフトシンセのトラックに色を付けたいときによく外部インサートして使用しています。
SPL TWINTUBE(プラグインソフト)で頑張る
操作に対する音質変化が使いやすいプラグインです。かなりイイ感じに歪みを再現してくれます。
歪みは簡単に操作できるのですがミッター感が出せれば更に良かったかもと思いました。ですが、そこは次にコンプかリミッタープラグインを刺せばさらにハード感が出そうです。
XENIUM AUDIO X-TUBE(プラグインソフト)で頑張る

今回は他に真空管12AX7シミュレートを謳ったプラグインが見当たらなかったのでX-TUBEを使いましたが、パラメーターの調整がかなり難しかったです。
ハード2機はDRIVEツマミを回すだけなのですが、此方は色々といじらないとなかなか上手く歪んでくれませんでした。ピークの音量が上がるので全体音量は低いままです。
ソフトを触ってみての感想は倍音の種類とか色々と触ってもなかなか実機みたいにはいかないもんだなぁと思いました。

根本的に違うのはハードでは原音の音量が上がった時に、歪みが深くなり薄っすらとコンプレッションされるのですが、そのさじ加減具合でしょうか。
このあたりの“音楽的な歪み付加”については、真空管以外にもテープや名機プリアンプなど多種多様で最近ではソフトの方も充実していますので、まさしく泥沼(笑)