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カット用にデジタル系EQ、色づけ(正負ブースト)用にアナログシミュレート系EQで、全部合わせても普段いつも使っているのは4~5種類で、数年で様々なソフトを試してみて今のセットアップに落ち着いたという感じです。
その中の一つがSoftube社のTrident A-Range® EQ(以下:A-Range EQ)です。
(日本代理店製品ページ:
http://www.tacsystem.com/products/softube/000674.php)
Trident Audio Developments社がリリースしたA-RangeというチャンネルストリップEQをシミュレートしたEQなわけですが、チャンネルストリップと言う位ですから、低域・高域のカットに関しては3つのボタンの同時押しでフィルター効果を3重にして深くかけれたりできる充実したフィルターを搭載しています。
操作感は多分このA-Range EQだけではないか?と思える高域→低域が左側→右側となっています。あとゲインがスライダー式だったりと慣れが必要ですが多くのEQのダイヤル式とどっちが優れているというようなものでも無いので不便さは感じません。
A-Range EQは4ポイントのノブでいくつかの周波数を選べはしますが、Qのコントロールもできないので、細かなことは向いてなさそうですが、耳で聴きながらトラックの色づけをするEQであり、このA-Range EQは狙った部分を気持ちよくEQしてくれます。
こういうアナログタイプのEQはその“感覚”がダメな人はダメだし、ハマる人はハマるというやつで、私は音作りをするためのEQとしてはA-Range EQかPlutec EQP-1Aと2つのEQでほぼ作業を行っています。それでダメなら・・・Oxford EQ Type-3です(笑)
アナログタイプのEQというのは積極的な音作りにとても重宝します。デジタルではできない機種特有の色付けが上げすぎても下げすぎても心地よい飽和感を出してくれるのが良いところだよなぁと-Range EQを触るたびに感じます。
実機はコンソールに組み込んだりシステムの中で使うことを念頭にしていたためEQのみの機能ですが、本ソフトの方にはアナログ機器のサチュレーション(歪みですね)量を調節する機能があり、これがなかなか良くできていて、「どうしてもここの周波数を盛り上げたいけど嫌な歪みが出るんだよな」的な部分をうまくコントロールできます。
周波数の分布も中域というよりはやや両サイドによった作りで、トラックを全体のオケになじませるための音作りを目的としたEQで、実際に他のパートを鳴らしながらなじませていく作業はとても楽に感じることができます。
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