| |
| |
|
そしてあっと言う間にCPUがデュアル(2コア)化しメモリーもギガバイトクラスが安価に手に入るようになり、まずその初期段階で台頭してきたのがIR(インパルスレスポンス)リバーブでした。具体的に言うとaudioeaseのAltiverb(本家サイト(英語):http://www.audioease.com/Pages/Altiverb/AltiverbMain.html)です。
実機のIRデーターをそのまま再現するのですから音はリアルそのもので、名機ハードから実際のコンサートホールなど様々なIRデーターを搭載したIRリバーブはすぐに有名になりました。
そしてそれからほんの数年でデュアルCPUはクアッドCPU(4コア)へとさらにヘキサCPU(6コア)し、専用DSPで複雑なアルゴリズムから生み出していたハードウェアリバーブもパソコンのプラグインで再現することができるようになりました。
今では良質なアルゴリズム系リバーブプラグインが多々なメーカーよりリリースされています。
その理由はリバーブとして調整したいパラメーターが全てそろっていることと、往年の名機であるLEXICON 480Lみたいなリバーブ音であることと、480Lみたいに主要パラメーターにすぐアクセスできることです。
性能としては44KHz/48KHzの16bit(内部18bit処理)という当時のRAMメモリーの相場からしても現在の目でスペックを見るとそれほど褒めれた物ではないのですが、その独自のLEXICON製アルゴリズムが素晴らしく現在でも現役で使われています。
リバーブって原音をそのままクリーンに繰り返してステレオイメージを広げるだけじゃ駄目で、各メーカーその残響音の“音質”にこだわって作るからこそ「ホールリバーブはコレじゃないと」「プレートリバーブはコレしかないでしょ」みたいな話になるのでしょう。
早速、ウチのサイトらしく「とりあえず音を聴いてみよう」ということで用意しました。 素材はサンプリング素材CDから適当にミックスした短いフレーズで、16bit/44.1KHz/WAVファイルを試聴できます。
●ヴォーカルトラックにEQ、コンプ、16分ショートディレイだけ薄くかけたリバーブ無しミックス
●audioease Altiverb 6の付属IRデータより、Gear > L480 > b04 plate-pr1 a plate
●Overloud BREVERBのファクトリープリセットより、PLATE > Famale Lead Plate
これを聴いた時点でOverloud BREVERBを購入してしまいました。確かにAltiverb 6は実機そのものの音なのですが、IR系リバーブはそのIRデータを元に周波数特性を時間軸込みで再現するという仕様上、普通のリバーブの普通の細かな設定ができないのです。
BREVERBは、私にとってのAltiverbを当時の“再現シミュレートリバーブとして最高!”から“飛び道具?”に格下げしました(笑)
リバーブが判りやすいようにボーカルトラック+リバーブのみも用意しました。
●ヴォーカルトラックのみ(EQ、コンプ、16分ショートディレイ)リバーブ無し
●ヴォーカルトラック+audioease Altiverb 6の付属IRデーターより、Gear > L480 > b04 plate-pr1 a plate
●ヴォーカルトラック+Overloud BREVERBのファクトリープリセットより、PLATE > Famale Lead Plate
個人的にはソフトウェアのプラグインリバーブでも、こういうアルゴリズム系(中の小人が小難しい計算をしている)リバーブはミックスしやすいと感じていますので、これからも更なる“音質”に磨きをかけたリバーブがリリースされるのを楽しみにしています。
0 件のコメント:
コメントを投稿