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理由はYAMAHA MSP5Aのややドンシャリな感じがどうにも最近は嫌いになったためです。
1台のインプレできるほど耳に自信はありませんのでMSP5AとBX5aをガチャガチャと切り替えながら聞いてみた感想は、
青山テルマ Garden of Love feat.青山テルマ
/04収録 Asience - fast piano Asience - original
Avril Lavigne The Best Damn Thing Hot
M-AUDIO Studiophile BX5a Deluxe概略
メーカーサイトより抜粋
70Wバイアンプ型スタジオ・リファレンス・モニター
卓越したドライバを統合 > 優れたディティールでバランスの取れたサウンド
1インチのウエーブガイド搭載高周波ドライバ > 卓越した透明度
ケブラ素材を採用した5インチの低周波ドライバ > 高い忠実性と耐久性を両立
バイアンプ駆動の70Wアンプとクロスオーバー > 高周波と低周波を独立してドライブ
防磁型 > 他の電子機器と共存可能
低域は前面2ポートのバスレフを持つMSP5Aの方が出ています。ただ、その小さなサイズで出している無理矢理感が気になっていたため、BX5aのバスドラの輪郭がはっきり聴こえるのは好印象。
背面バスレフなのですがMSP5Aに比べてボヤケが少ない分スピード感を感じます。低低音域の音量ではMSP5Aに負けているので物足りなさを感じるものの輪郭はしっかり判るので好みの問題か。
ベースなどの低域
バスドラなどの低域のアタックがしっかり聴こえていたのとは違ってMSP5Aより輪郭と定位が甘い気がします。ただしそれは低低域とのバランスの違い程度で、バスドラとベースが同時になっているときの分離は聞き取りやすい。
ボーカルなどの中域
女性ボーカルの定位感はちょっと甘い気がします。男性ボーカルは悪くない。音域的な分離は普通かな。後からMSPに切り替えるとMSPはドンシャリの意味が分かります。MSP5Aは女性ボーカルでも定位は分かりやすいけれど少し篭った感じに聴こえます。音量的にはBX5aの方が中域はよく聞こえます。
ピアノ、エレキギターなどの中高域
定位は普通。この辺はスピーカーの実質コーン部分がBX5a 85mm、MSP5A 73mmと大して変わらないので出てくる音も似た傾向。
このあたりの音域からはバイアンプで分けられたツィーターが鳴る部分でもあるのでクロスオーバー周波数が3KHzのBX5aと2KHzのMSP5Aではキャラクターに違いが出ています。
比較でしかないのですが、低域の音量的なバランスのおかげかBX5aの方がMSP5Aより女性ボーカル以上の高域が聴こえやすい。
ただし、やはり中高域での定位感はMSP5Aの方がセンター左右がしっかりわかる。
ハイハット~の高域
これは好みの問題でMSP5Aを買いなおそうと思った最大の理由の一つの前面バスレフの音によって濁る高域のせいでハイハットがどんな曲でも「ショリショリ」と「シ」の後ろに余計な「ヨ」がついて聴こえることだったので、それがなくちゃんと「キ」の音が聴こえるBX5aの方が好み。
音量的にはBX5aの方が高域は大きく聴こえます。楽曲の中のサビで盛り上がっているときになるFX的なシンセベルも左→右へと綺麗に流れます。
全体的に見ると、低域は音量的にはMSP5Aの方が出ていますが見易さはBX5aですね。中高域は音量的バランスは掴みやすいけれど定位は少し甘いかなと。ツィーターはどちらも変わりない仕事をしている感じで上記の音質的な好みで選べると思います。楽曲の広がり的な感じはやや低中域よりが広がりがあるMSP5Aに対してBX5aはやや中高域が広い印象。
本国サイトでは周波数特性グラフを公開しているので転載。なかなか優秀だと思うのです。
こちらはMSP5Aの周波数特性(マニュアルより転載)
慣れの問題で済みそうですが、リスニングポイントというか頭の位置の上下左右が、MSP5Aよりシビアです。意識して固定する必要はなさそうですが、大きく頭を動かすとかなり各音域のバランスが崩れます。MSP5Aはそこまでシビアじゃなかったのでなるだけツィーターが耳の高さにくるように台を調整するまでが面倒かも。
その他いくつかのCDを聴きながら思ったのは、BX5aで聴くと某日本の女性Voテクノは耳が痛くなります。某日本の女性J-POPのピアノ曲はこピアノとVo.の聴きわけが楽です。全体的にはMSP5Aがドンシャリ(←このサイズで良くやった的な褒め言葉の方です)ならBX5aはクリアな感じ。
価格はMSP5Aの半額なのですが、モニタースピーカーとしては悪くないレベルというか、最近リリースされた5インチ3万円台のモニタースピーカーってすごく良くなりましたね。
最新のMSP5STUDIOを聴いていないので何とも比較はできませんが、BX5aは新設計のおかげか音量を絞ったときも解像度が高くなったなぁと感心してしまいます。
ただし、ベタ褒めレベルではありません。5インチクラスなら、こういう選択肢も悪くないかなというヤツです。
これに環境に少しだけ合わせる為の高域と低域の±1~2db程度の調節スイッチが付いていれば文句なしでしたがそこは3万円じゃ無理といったところでしょうか。
個人的な計画としてこれにメインとなる8インチクラスのモニターを買おうと思っていますので、それのサブとしては十分なレベルかなと思います。
1ヶ月ほど使用しての追記
半月以上BX5aをメインにして久々にMSP5Aに切り替えた感想は、
低域はMSP5Aの方がズンズンくるが、キックがどういう音色なのかとかの輪郭はBX5aの方が判りやすい。
中域は好みで選べる。女性Voの聞き取りやすさはBX5a、ピアノやギターソロはMSP5Aの方が派手に聞こえる分聞き取りやすい。
高域はMSP5Aは耳に聴こえやすい部分で気持ちよく鳴るが、作ったような"上げ"感がする。BX5aは高域は定位感重視のナチュラルな音質。
総合的にはBX5aはサイズなりに無理していない感じ。MSP5Aは下も上も音量は出るが加工された感じ。
結論。5インチ以下に期待してもどっちつかず。強いて言えば制作はMSP5Aが気持ちよく鳴るけれどミックス作業はBX5aの方が楽。
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