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現代のコンピューター上でのエフェクタープラグインというシミュレーション・ソフトウェアの世界でも、それらを製作・販売しているほぼ全ての会社がこの1176を模したモノからリスペクトしたモノまで、多種多彩な1176タイプのコンプレッサープラグインを数多くリリースしています。
ですが、ウェブサイトの方には見るからにSSLのエフェクターなどを単独販売もしています。
その理由や思惑はGuitar Rigの“市場シェア”ということなのでしょう。
今回記事にするVC 76やそれを含むVINTAGE COMPRESSORSバンドルや前述SSLエフェクター各種はこのGuitar Rig上で動作するようになっています。
ちなみにこの無償版GUITAR RIG 5 PLAYERには、30分毎にリセットがかかりますが今回のVC 76などを含めて多数のプラグインが試用できます。
箱の中で動くと言っても確認できる範囲のDAW / DTMホストアプリケーションのトータルリコールにはごく自然に対応しているためにノブやスイッチの位置は他のVSTプラグイン同様に自動でホスト側に保存されます。
私もそれに気づいたのは某IK社の某76も買ってしまった後ですぐこのVC 76を買ったわけですが、 決して、間違いにしばらく気が付かなかったプラシーボを忘れたいからという事ではなく、 また、Softube社の信者だからというわけでもありませんが、
このVC 76は結構良いです。
紹介ページの方に“超高速アタック”やそのアンプ特性もやったから聴いてよ的な“no-button mode”搭載などSoftube社ならではのこだわりぬいた回路シミュレーションを全面に謳っています。
ええ。
しつこいですが信者です。
控えめに書いても、このVC 76はリリースの切れ方のカーブと音質変化が特に良い感じで、そしてアナログ機器を通した良い方向での少し篭った感じのアンプ特性がよく出ています。
ちなみに最速アタックに関しては、多分、普通です。
それでもこれだけリリースの挙動がうまく再現されていると他の1176との差別化が分かりやすく明快です。
すごくVC 76の紹介本文が短いのは気のせいです。
そういうわけで、今回のサンプルは単独トラックにコンプをかけてどう変わるかではなく、複数楽器のミックスの中でスネアに各1176を使ってみたらどれだけ存在感を出せるかです。
コンプってミックスの中で“立たせる”か“馴染ませる”という使い方が基本なのでそれを確認してみました。
スネアトラックのみ各1176コンプを同設定で使用します。スネアトラックのピーク音量はコンプ無しに合わせました。
先に書いてしまいますが、どれもモデリング(参照)した実機の固体差の範囲だよと言われればそのとおりだと思います。
改めて買い足す必要性を感じるほどでは無いし、それぞれのライセンス管理や相性などでどれを選んでも良いかなと感じました。
※Waves CLA-76はデモ版です。製品版と変わりは無いと思いますが未確認です。
※試聴サンプルは16bit/44.1KHz/WAVです。
■ コンプ無し:サンプル音源
■ NATIVE INSTRUMENTS VC 76(スネアトラックのみコンプ挿入)
Softube信者です。リリースの切れ方や派手にならない音質で好きです。
http://www.native-instruments.com/#/jp/products/producer/powered-by-guitar-rig/vintage-compressors/?page=2192
■ IK Multimedia Black 76 Limiting Amplifier(スネアトラックのみコンプ挿入)
原音に比べ音像が少し広がる感がありますが、アタック・リリース共によく再現されています。
http://www.ikmultimedia.com/trsingles/moreinfo/black76.php
■ Waves CLA-76(スネアトラックのみコンプ挿入)
ノブやスイッチに対しての挙動が他社と異なる以外は、割と大人しめなキャラクターの1176に仕上げていると思います。
http://www.waves.com/content.aspx?id=9311
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