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その理由というわけでもありませんが“結果を予測しやすいしQカーブが聞きなれた歪み”ということで主に使うのがDuende EQで、特徴的なアナログ感を出したいときにEQ2Vをという感じです。
ただし、Duende EQはPCIe版の機能制限として32ch分(ステレオトラックだと16個)しか使えません。
コンプの前に低域や高域のカットだけで済むEQをかけたいときにDuende EQを立ち上げていたら、楽曲全体でステレオトラックが16も必要なくても、EQ(主にフィルタリング)→コンプ→EQといったケースやセンドエフェクトトラックのリバーブなどの音質調整にEQといった使い方をすると“DSP FULL”の状態になってしまい足りなくなってしまいます。
フィルタリングだけEQ2Vを使えばと思いますが、EQ2Vはそれ自体が“重い”のとアナログ感満載の歪みが出るので使い道が限定されます。
当ブログ内記事
SSL Duende : http://d-monotone.blogspot.jp/2012/12/solid-state-logic-duende-native.html
Mellowmuse Software EQ2V :
そんなわけで潔癖的なクリーンさは必要ではないのですが、できればアナログコンソールのようなフィルターに機能を絞ったプラグインエフェクターは無いものかと物色していたらSoftube社よりTonelux Tiltがリリースされていました。
Tonelux Tiltは8ch EQ(エンハンサー?)のアウトボードでTiltノブがずらりと8ch分用意されています。
このTiltというものは下にカーブ具合を採取した画像がありますが音質を“もっと高域強調に”“もっと低域強調に”をイイ具合いにやってくれる機能です。
Softube Tonelux Tilt(製品ページ(英語):http://www.softube.com/tonelux_tilt.php )はこれに個人的にはGJ過ぎると言いたいのですが6db or 12dbの低高フィルターを装備しています。
もちろんTiltも良い出来なので慣れていけば使っていきたい機能ですが、根本的な音質を変える事は、作っているとき、録音しているときにシンセサイザーで“決めて”やっていくので楽曲全体を聴いたときに「どうしてもこの音のバランスがなぁ・・・」と思ったときに使うと便利そうです。
このTiltのフィルター部ですが、Softubeらしく低域コントロール時と高域コントロール時でノブ位置に対する挙動が数字ではなく聴感上のバランスをメインに作られています。
ちなみにフィルターということでEQみたいに上げる(ブースト)はできません。
低域は表示される数値とほぼ一致する下げ幅ですが、綺麗なカーブではなく独特な3~4つのポイントで湾曲具合が違うカーブを描きます。
高域は表示される数値の半分も下がらない感じですが、独特なカーブで下降線を描いて聴感上はかなり下がったように聴こえます。
そして最後にSoftubeの“いつもの”自慢の技術である“アンプ部の回路シミュレーション”ですがTiltでも、Tonelux MP1aのマイクプリ及びその周辺回路を再現しているそうです。
その部分についてはゲイン調整は±3dbと狭めですので効果はそれほどではありませんが、アナログ機器らしいゲインを上げる方では少し高域が派手になり、ゲインを下げれば少しマイルドになるといった具合です。
書くほどに効果があるわけでは無くアナログコンソールのマイクプリのゲインノブを想像してもらえればと思います。
使い始めて半年ほどですが、Duende EQのコンソールタイプのフィルターみたいにかっちりと“カット”してくれるわけではありませんが、コンプ前のフィルターとしては十分だし、ノブ位置の数値がどうこうよりも回して聴いた感じでフィルタリングしてくれるソフトウェアらしからぬ良いフィルターです。
↓下は参考に採取してみたDuende EQのフィルターにて100Hz以下と12KHz以上をフィルタリングする設定にしたカーブです。
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