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1990年中頃に鮮烈な印象を与えてデビューしたClavia DMI Nord Leadは当時のいくつかの雑誌記事でも「Prophet-5を現代の技術でリスペクトしたらこうなった」と語っておりそれは有名な話となっています(当時、雑誌を読んだ記憶なので間違えていたらすみません)。
もちろん、Nord Leadシリーズはその後の各社のヴァーチャルアナログ(VA)への参入の牽引ともなったし音も素晴らしいアナログサウンドで、実は私もNord Modular G2を所有していたことがあるくらいです。
え? Nord Leadシリーズでは無くてModular?
はい。だってNord Leadシリーズには内蔵エフェクターが搭載されてないんです。
録音のときにOFFにすることも多いのですが、その反面、エフェクターも込みでそのシンセの音がよければ使うし、やっぱり鍵盤で弾くときはせめてディレイくらいは欲しいということで、欲しいなぁとは思いつつもNord Leadシリーズは未だに手に入れずじまいとなっています。
楽曲製作をしているとやっぱりProphet-5系パッドやあの独特のSYNC系リードが欲しくなったりして、そのたびにNord Leadが欲しくなるのですが、あるとき、目に止まったのがこのDiscoDSP Discovery Pro(メーカー製品ページ:http://www.discodsp.com/discoverypro/)です。
一応、サイトの方には“Nord Lead”を模倣したとは書いていないのですが、そのモジュールの配置から音源構成までそっくりで、決定的に違う“内蔵エフェクト”をOFFにすると、あら・・・です(笑)
一箇所だけ、もうそれを言わんばかりの記述があります。
Imports and export Nord Lead 2 SysEx data.
http://www.discodsp.com/discoverypro/ より転載
です。
>Nord Lead 2のサウンドパッチが読み込めるという仕様です。そして出てくる音もその再現性に驚きます。
Nord Leadといえば、やはりあの2オシレーターから出てくる暖かいアナログサウンドを基本にした、カーティスフィルターを再現したフィルターを通した音がまた気持ちいいのですが、Discovery Proもそれに習って(?)ほぼ同じ構成で、フィルターのツマミを動かした感じもよく出来ています。
そしてあの有名なSYNCサウンドも素晴らしく、内蔵エフェクターの効果も手伝って、リードもこなせる素晴らしいサウンドを出してくれます。
サウンドはNord Leadシリーズよりも追加拡張しているオシレーター部やソフトウェアらしく4レイヤーできたりして、これを手に入れてからは「PとかNLは、もう、これでいいや。」です。
ただ、自己フォローというわけでもありませんが、ハードはハードならではの、その作られた音を出すアンプ部までを含めて、そして鍵盤とノブ・スライダーが直結しているという脳みそを直接刺激する部分もありますので、やはり、あの赤いシンセはいつか手元に置きたいなというのは変わりません。
追加されたエフェクトを使うとどうしてもVAの王道?とも言えるトランス・ダンスサウンドになってしまいがちですが、パッドサウンドもとても素晴らしいので気になる方はぜひ本家サイトの方で聴いてみて下さい。
http://www.discodsp.com/discoverypro/
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