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このEchoBoyはProToolsを会社で使用し始めたときにBomb Factoryのいくつかの別売りプラグインを購入した後に、最初に買ったRTASプラグインで、現在まで長く使用しているプラグインのひとつです。
メインの機能はディレイです。シングル・デュアル・ピンポン・リズムエコーとディレイエフェクターとしての基本アルゴリズムの選択から、ディレイ成分の細かな音質・パンなどの制御等、現在においても“出来ない事は無いのでは?”と思えるくらい細かな調整ができます。
音質については申し分無しで、日本よりも海外の有名なスタジオやミックスエンジニアが良く好んで使用している様子が雑誌などで見ることができます。
また、コーラスとしても十分というか、メインコーラスとして使用しても良いくらいの出来のコーラス・プリセットが用意されており、他のコーラス専用ソフトを導入することなくEchoBoyでコーラスをかけています。
メインパネルには大まかといっても、普段はこれだけで済んでしまうのですが、いくつかの操作ノブやスイッチが並びます。
中央下のディレイのタイプを選択して、右側でタイミング・Wet/Dryのミックス量・フィードバック・ローカット・ハイカットなどを調整するだけですのでディレイエフェクターをハードやソフトで一度でも触ったことがあればすぐに分かるごく普通のスイッチ類となっています。
さらに詳細に設定できるパネルが二つあり、一つはディレイそのものの機能に関する部分で左側に[ TWEAK ]というボタンを押すとパネルが出現し、LRバランスやステレオワイド幅など色々と細かく調節できます。
SoundToysのエフェクターは基本的には“聴いて合わせる”作りとなっていますが、どのプラグインも豊富なプリセットを最初から使えますので、あまり細かいことは考えずにネーミングどおりの楽器のジャンルから適当に選んでいき、気に入ったら曲に合わせてチョイチョイといった感じです。
EchoBoyはSoundToysプラグインの中では最多のプリセットを持っていると思われ、量もさることながら、その造り込まれたプリセットの質は素晴らしい出来となっています。
ちなみに私が使用しているパソコンは“遅いパソコン”とは思えないように買い替え続けているつもりですが、ProTools LEまたはM-PoweredでのEchoBoyはかなり重いプラグインです。
センドバスを含む大体30トラックほどの楽曲でDuende EQ and Dynamics Channel Stripという外部DSPのEQとコンプが一体化したプラグインを中心に使用し、CPU負荷は割りと低いつもりでもEchoBoyはいつも2つ程度しか使えません。
3~4個使おうとするとProToolsの挙動が一気に重くなりソフトウェアごと落ちてしまうこともしばしばありました。
そういうわけでEchoBoyは“重要なディレイのみ”使う貴重品扱いでしたが、最近はStudio Oneをメインで使用しているのもあってか、いくらでもというと御幣がありますが、1曲中で必要なディレイの数だけEchoBoyを使用しても負荷を気にすることはなくなりました。
EchoBoyも含め、価格はやや高いSoundToysのプラグインですが、今思えば十分に元をとれるくらい長く愛用できている良いプラグインだと思います。
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