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かなり周波数的には下と上によって細かな音作りは苦手なのですが、単純にそのトラックの音を「もう少し」というとき素早く音を決めてくれるイコライザーです。
特徴的なのは、決めた周波数を上げて下げれるレゾナンスカーブ的EQを備えていることですが、低域のそれは本当にノブを回せば分かる気持ちが良い音にしてくれるので、キックドラムやベースの低域処理にはかかせません。
で、ウチにもBombFactroyのEQP-1Aがかなり昔から入っていてそれを使うのですが、近年リリースされたT-Racks 3のEQP-1Aがかなり出来が良くて、シングル買い(単品だと安いんです)ができることもあり、徐々にそちらを使う機会が多くなったのです。
それならそれでもう十分だろ・・・なのですが、この低域と高域の丸めは本当にデリケートな部分で、いつも、“もっと良くなるはず”的な思いが抑えられなくて、EQプラグインだけはホントいったいどこまでいけば納得がいく物に出会えるのだろうと感じています。
最近では、SSL DuendeバンドルのEQ and Dynamics Channel StripのSSL 4000EモードでのEQが大活躍な我が家ですが、それからコンプをかけて「もうちょっと」というときにEQP-1AかNEVE 1073タイプの出番となります。
そのEQP-1AをシミュレートしたEQプラグインの中で、ここ数年で自分のイチオシ開発メーカであるSoftube社が出した最新のプラグインが
TUBE-TECH PE 1C(本家英語サイト:http://www.softube.com/tubetech_pe1c.php)です。
他のEQP-1Aと比べてどう違うかというと、ほぼT-RACKS 3のVintage Tube Program Equalizerと変わりません(本家英語サイト:http://www.ikmultimedia.com/t-racks/moreinfo/moreinfo3.php)決定的に違うのはT-RACKS 3のは真空管サチュレーションが他のシリーズと同じものが積んでいるため、別段EQP-1A専用の真空管再現の設計では無さそうなことです。
高域の折り返しノイズ的なものはBomb FacotryのEQP-1A(当ブログ内紹介記事:http://d-monotone.blogspot.jp/2012/12/bomb-factory-pultec-eqp-1a.html)より自然な感じになっています。
いわゆる、設計リリース順でBombFacoty → T-RACKS 3 → Softubeということで、その順に微妙に良くなっているという感じです。
そんなわけでSoftubeのサイトにもあるアナログ回路の再現という部分で真空管サチュレーションは
どんな具合かな・・・と1KHzサイン波を通してみてみたところ、
あれれ?↑のとおり目立つものはありません。
ちなみにT-RACKS 3の方はこんな感じでT-RACKS 3シリーズ共通の真空管サチュレーションです。
ただし、じっと眺めていると、Softube TUBE-TECH PE 1Cの方は時間軸で本当に微妙ですがユラユラと揺れます。
あぁ、これは所有のTL Audio ebony A2(当サイト内紹介記事:http://d-monotone.blogspot.jp/2012/12/tl-audio-ebony-a2.html)の真空管プリアンプを通したときと同じ症状だと思いました。
本物の真空管はほんと微妙に揺れるんです。これを今回Softubeは回路シミュレートしたのかと思うと改めて、
どこまで拘るんねん!
と関心しちゃいました。
冷静に考えて、すでにEQP-1Aのプラグインを持っている人は特に買う必要は無いと思いますが、まだ持っていない人には数あるPultec EQP-1Aの中ではイチオシです。
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