マルチコア CPU の普及によって VSTi ソフトウェアシンセサイザーは、超低レイテンシーでの軽快な動作に加え、より綿密なオリジナル機種のシミュレートが可能になりました。
TB-303 クローンである AudioRealism BassLine 2 (以下:ABL2)もバージョン 2 になってよりオリジナルを模倣したソフトへと進化しました。
最初に、自分が使用する TB-303 クローンとして、何故、 ABL2 を選んだかというと“見た目とステップシーケンサーへの入力が簡単か?”です。
現在購入できるハードウェアクローンである Revolution なども検討しましたが、ハードはオリジナルを模倣し過ぎてオリジナルのステップシーケンサーへの独特の手間をそのまま引き継いでいたりと、簡単に言えばメンドクサかったことでハードウェアクローンは却下です。
ソフトの方は、シェアウェアでいくつかのクローンがありましたのでとりあえず試用してみました。フリーウェアでも探すことができるのですが、フリーウェアとシェアウェアの大きな違いとして、外部 MIDI 機器からの制御がしっかり作りこまれていることや SONAR 7 でのプラグインの状態を自動保存する機能に対応している点で今回はシェアウェアから選択することになりました。
プラグイン画面とイメージ画像がカッコイイのです。http://www.audiorealism.se/ より転載
音はどのソフトもオリジナル機を綿密にシミュレートされたものが多いことと、日本円で 5 千円~ 1 万 4 千円と上で見ればどちらにしても 2 万円以下で買えます。“どれも良く出来ている”という意味で音による選択肢が無いのであれば、あとはもうデザインで選ぶしかないな。ということで ABL2 を選ぶことになりました。
旧 ABL と呼べばいいのか、バージョン 1.5 のころのままのデザインだったら値段で他の選択だったかもしれません。ただし、ABL2 でもスキン選択によってこのスキンで動作させることも可能です。
そういうわけで、一番肝心な“音”に関する部分で選んでない時点で、シンセサイザーを選ぶことから本末転倒していますが、実際に使ってみると、試用していたときから気に入っていたステップシーケンサーのパターン作りの安易さにはとても満足しています。
右側上部にある [PATTERN] ボタンをクリックするとサブメニューが出ますので、その一番下の Analyze Pattern を選択します。
本来は、TB-303 などで作ったパターンの WAV ファイルを読み込んで自己解析してしまう機能の画面なのですが、通常のパターンを選択したまま Analyze Pattern 画面を呼び出せば、見て分かるとおりの音程の入力とアタック・スライドはチェックボックスにチェックを入れるだけと視覚的に分かりやすくパターンを作ることが可能です。
そうやって簡単に作れるパターンを当然ですがホストアプリのテンポにシンク可能ですので、あとは再生ボタンを押すだけです。
音に関しては、ABL1.5→ABL2 へのバージョンアップの際に、音源部とアンプ部のリファインによりオリジナル TB-303 へ更に近づいたことを本家サイトでもアピールしています。補足ですが、記憶にある方はその再現性に当時は驚いた Propellerhead 社の ReBirth RB-338 というソフトウェアシンセがあります。それに搭載されていた TR-909 / TR-808 / TB-303 はとても素晴らしかったのですが、それらを開発した人たちが独立して作ったのが AudioRealism で、そう聞けば ABL2 のクローンとしての再現性の高さも納得してしまいます。
もちろんシミュレートソフトウェアならではのオリジナル機能として、TB-303 には無いシャッフルやフィルターの 24db 切り替え機能なども搭載されています。
今回のバージョンアップでそのシミュレーションに相当自信があるらしく、フィルターの周波数特性のオリジナルと ABL2 の比較グラフ(赤がオリジナル、青が ABL2)をサイトに掲載しています。
http://www.audiorealism.se/abl/abl2_announcement.htm より転載
見る人が見れば大喜びの梯子型 4 次ローパスフィルタです。
オリジナル TB-303 と、ABL2 の同じパターンファイルの比較デモも本家サイトでは聴くことができます。
AudioRealism サイト :http://www.audiorealism.se/
TB-303 クローンである AudioRealism BassLine 2 (以下:ABL2)もバージョン 2 になってよりオリジナルを模倣したソフトへと進化しました。
| |
| |
|
現在購入できるハードウェアクローンである Revolution なども検討しましたが、ハードはオリジナルを模倣し過ぎてオリジナルのステップシーケンサーへの独特の手間をそのまま引き継いでいたりと、簡単に言えばメンドクサかったことでハードウェアクローンは却下です。
ソフトの方は、シェアウェアでいくつかのクローンがありましたのでとりあえず試用してみました。フリーウェアでも探すことができるのですが、フリーウェアとシェアウェアの大きな違いとして、外部 MIDI 機器からの制御がしっかり作りこまれていることや SONAR 7 でのプラグインの状態を自動保存する機能に対応している点で今回はシェアウェアから選択することになりました。
プラグイン画面とイメージ画像がカッコイイのです。http://www.audiorealism.se/ より転載
音はどのソフトもオリジナル機を綿密にシミュレートされたものが多いことと、日本円で 5 千円~ 1 万 4 千円と上で見ればどちらにしても 2 万円以下で買えます。“どれも良く出来ている”という意味で音による選択肢が無いのであれば、あとはもうデザインで選ぶしかないな。ということで ABL2 を選ぶことになりました。
旧 ABL と呼べばいいのか、バージョン 1.5 のころのままのデザインだったら値段で他の選択だったかもしれません。ただし、ABL2 でもスキン選択によってこのスキンで動作させることも可能です。
そういうわけで、一番肝心な“音”に関する部分で選んでない時点で、シンセサイザーを選ぶことから本末転倒していますが、実際に使ってみると、試用していたときから気に入っていたステップシーケンサーのパターン作りの安易さにはとても満足しています。
右側上部にある [PATTERN] ボタンをクリックするとサブメニューが出ますので、その一番下の Analyze Pattern を選択します。
本来は、TB-303 などで作ったパターンの WAV ファイルを読み込んで自己解析してしまう機能の画面なのですが、通常のパターンを選択したまま Analyze Pattern 画面を呼び出せば、見て分かるとおりの音程の入力とアタック・スライドはチェックボックスにチェックを入れるだけと視覚的に分かりやすくパターンを作ることが可能です。
そうやって簡単に作れるパターンを当然ですがホストアプリのテンポにシンク可能ですので、あとは再生ボタンを押すだけです。
音に関しては、ABL1.5→ABL2 へのバージョンアップの際に、音源部とアンプ部のリファインによりオリジナル TB-303 へ更に近づいたことを本家サイトでもアピールしています。補足ですが、記憶にある方はその再現性に当時は驚いた Propellerhead 社の ReBirth RB-338 というソフトウェアシンセがあります。それに搭載されていた TR-909 / TR-808 / TB-303 はとても素晴らしかったのですが、それらを開発した人たちが独立して作ったのが AudioRealism で、そう聞けば ABL2 のクローンとしての再現性の高さも納得してしまいます。
もちろんシミュレートソフトウェアならではのオリジナル機能として、TB-303 には無いシャッフルやフィルターの 24db 切り替え機能なども搭載されています。
今回のバージョンアップでそのシミュレーションに相当自信があるらしく、フィルターの周波数特性のオリジナルと ABL2 の比較グラフ(赤がオリジナル、青が ABL2)をサイトに掲載しています。
http://www.audiorealism.se/abl/abl2_announcement.htm より転載
見る人が見れば大喜びの梯子型 4 次ローパスフィルタです。
オリジナル TB-303 と、ABL2 の同じパターンファイルの比較デモも本家サイトでは聴くことができます。
AudioRealism サイト :http://www.audiorealism.se/
0 件のコメント:
コメントを投稿