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正直、こういう使い方をするEQはDAWホスト付属の“素直系”なEQで良いと思うのですが、アナライザーが使えなかったり自由度が低かったりと音質以外の部分でイマイチなので使い勝手が良ければ何でもいいというのが本音だったりします。
この私の中での“削り用EQ”はとにかく“余計なことをしない”EQが好きで、昨年よりFabFilter Pro-Q(メーカーサイト製品ページ:http://www.fabfilter.com/products/pro-q.php)を愛用しています。
特徴といえばリニアフェイズ(エフェクター的な意味合いでは、位相を狂わせないです)モードを使わなければ、ゼロレイテンシーで動作が軽快であることです。
こういう素直なEQは実際は何でもいいと思うし、もう少しパソコンにパワーがあれば、ビットレートを上げて処理することによってEQ処理した部分のギザギザがもっとなめらかになるオーバーサンプリング処理してくれる機種の方が良さそうと思いつつも、このFabFilterという会社はその名のとおりフィルター系エフェクターソフトで高評価を得ているだけあって、ゼロレイテンシーで動かした場合はリニアフェイズでは無いものの、かなり自然なカーブ部分の処理をしてくれます。
あとは、アナライザーを単独で持っていることとPro ToolsのRTASもリリースしていることが購入の決め手です。
ゲイン幅は-30db~+30dbまでと、他社製品では±48dbのEQもありますので突出しているわけではありませんが、前述の動作が軽いオーバーサンプリング無しのEQとしてはこのくらいのゲイン幅が限界みたいなので問題なしです。
ポイントは24個までカーブの設定も自由に配置できます。これも少なすぎず多すぎずです。
使ってみて一番気に入っているのが、ヘッドルームはパソコン次第で無限大という部分です。
「ここをもうちょっと・・・もうちょっと・・・」で起こる“ビキビキッ!”となるあの嫌なデジタルクリップをかなりがんばって抑えてくれます。
このヘッドルーム無限大と処理した部分のデジタル臭くも無いしアナログ臭くも無いその中間的な、なんていうか“良く出来た普通の子”なこのFabFilter Pro-QはPro Tools標準付属のEQにアナライザーが付く日が来るまで使えそうです。
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