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ディレイって残響効果がメインと当たり前のことなのですが、“積極的な音作り”“素直な計算しやすい残響効果”の二通りの使い方がメインとなってきて、このPSP 42はその二者の中間とも言えるでしょうか、“原音を邪魔せずに存在感があるディレイ音”を作り出してくれます。
(メーカーサイト製品ページ:http://www.pspaudioware.com/plugins/delays/lexicon_psp_42/index.html)
PSPaudiowareといえば、PSP VintageWarmer2が有名ですが、その理由の一つにアナログテープの質感をシミュレートしたサーチュレーションの付与効果があり、このPSP 42にもその技術は利用されており、ディレイ音が良い意味で原音に滲んで混じらない存在感があるサウンドにしてくれます。
以下メーカーサイトより訳文
・信号処理の各段階での高性能アルゴリズム使用
・0 から 9600 ミリ秒まで滑らかに調節可能なディレイ時間
・シーケンサーのテンポ、または手動で指定されたテンポとのシンクロ機能
・PSP社製マスタリング・プロセッサではお馴染みの磁気テープらしい飽和のシミュレーション・アルゴリズム
・低周波大域オシレーター(LFO)とエンベロープ・アナライザーで成り立つモジュレーション・セクション
・フレーズ・サンプラのオプション
・パラメーターフィルター技術使用、ゼロクロス探知機能と雑音を生まないリアルタイム・クロスフェード機能搭載
・192kHz まで昇る>サンプリング・レート対応
・VST と DX オートメーション、MIDI Control Change 通知管理
・Logic Control ドライバ対応
実機はデジタルサンプリングマシンなどの普及時期に出てきたデジタルリバーブで、当時のメモリーのコストパフォーマンスの問題からあまり長くのサンプリングもできずフィードバックによる折り返しも特筆すべきものもない普通のデジタルディレイなのですが、そこはリバーブエフェクターの筆頭である Lexiconらしく、そんな大してメモリーも積んでいない機械なのに、出てくる音が素晴らしくデジタルなのにアナログディレイの質感を保ちながらも高音質化されたデジタルならではのディレイと言われました。
私が使っているディレイは主にこの3つだけで、積極的な音作りをするディレイはSoftube Tube Delayだったり、それを嫌がるときはPro Tools付属のAIR Dynamic Delayを使うのですが、サビやイントロで音数が少ないところで印象的に響かせたいときはいつもこのPSP 42です。
その古い世代のメモリーの少なさから逆手をとったとも言うべき、必要にして十分なディレイとPSPaudiowareのサーチュレーション技術により、なんだかんだとずっと手放せないエフェクターソフトとなっています。
Hi-Cutも調節無しのON/OFFのみだし、ピンポンも出来ないと凝った事をやれるディレイではないのですが、オススメというかもはやこれしか使っていないプリセットの“8th Fast Tape”を4thにしたり16thにしたりして使っています。
もちろん凝った事ができ、実機同様メモリーも増やしたPSP 84(http://www.pspaudioware.com/plugins/delays/psp_84/index.html)も同梱セットで販売なのでインストールされてあるのですが、なんとなくそうなっちゃうと前述のAIR Dynamic Delayでいいしなぁと思うのです。
PSPaudiowareは各種デモ版も用意しているメーカーですので気になる方は試してみてはいかがでしょうか?
https://www.pspaudioware.com/register/demo.php
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