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どちらかというと、オシレータシンク・リングモジュレーションの変調先の関係で、オシレータ 2 がメインのオシレータと考えると音作りは簡単です。
この 3 つの独立したオシレータに加え、3 つの独立した LFO と、ミキサーセクションでの 1 つのノイズジェネレーターとパラメータ内での 2 つのサブオシレータが使用できます。

まずは、3 つのオシレータで何ができるかというと、

・並列出力・・・普通に 3 つの VCO として出力します。
・オシレータシンク・・・オシレータ 3 でオシレータ 2 をシンクできます。
・リングモジュレーション・・・オシレータ 1 とオシレータ 2 をリングモジュレーションして出力できます。
・FM・・・それぞれのオシレータの周波数変調をかけることができ、そのソースとして色々な変調元を洗濯できます。
・Wave Table・・・オシレータ 1 とオシレータ 2 は、通常のシンセ波形以外に ALT1 と ALT2 に割り当てられた Waldorf 伝統の Wave Table から波形を選択して出力することができます。
できることの選択肢は、過去の高級アナログシンセでできたことを網羅していると言えます。
書くことがないくらいに普通のことしかできないのが特徴です。
・ノコギリ波

廉価版シンセにありがちなノコギリ波出力ではなく、奇数周期のサイン波を重ねてノコギリ波を出力しています。
その他の波形も同様にサイン波から作り出す波形ですので、どの波形を選択してもパルスワイズという周波数周期の変化幅とシェイプ機能による周波数周期の周期幅の変更ができます。
・パルス波

・三角波

・サイン波

中身は DSP チップによるプログラムによる波形出力なので、その配置や接続は自在ということですが、あえて、現実のハードシンセサイザーで、できないことはやらない。できることは全てやる。それが Waldorf Q の考え方のようです。

ここで全てのオシレータがメインオシレータの考え方である Q では、パルスワイズでサイン波をシンクさせたりと様々な音作りが可能です。

リングモジュレーションは直訳のとおり、オシレータ 1 とオシレータ 2 の出力を掛け算して出力します。
FM と PWM の変調ソースを豊富なマトリックス・モジュレーションのソース群から選択できる自由さはありますが、これはかつての Oberheim Matrix シリーズに搭載されているものと概念は同じで、Waldorf Q は、ただ真面目に昔の代表的なアナログシンセサイザーを模倣したものだと理解できます。
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