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■ シンセサイザーとしての X-STATION 25
■ MIDI コントローラとしての X-STATION 25
シンセサイザーとしての X-STATION 25
NOVATION はSTATION シリーズから紆余曲折しているような気がしないでもないですが、NOVA シリーズや、K-STATION のリキッドサウンドとして有名なイギリスのメーカーです。

本体はプラスチックですが期待していなかった鍵盤が予想以上に良かったことや、ノブもゆっくり回せば一つずつ、早く回せば一気に値がジャンプするなど、結構使いやすく改良されています。
鍵盤は伝えにくいのですが、KORG WAVESTATION の鍵盤に似た軽めだけどウエイト感があるタッチです。ただし、普及機ゆえか支点の遊びが大きいようでカチャカチャと煩めです。
さて、有名(?)なリキッドサウンドはコイツにも継承されているのでしょうか?

そもそもリキッドサウンドの定義って何でしょうね。音楽的にアタックのピッチが揺れていて、ウルサイくらいのディレイがよくなじむ・・・というような曖昧ですが、・・・そんな具合です。
シンセサイザーとしてみると、KS シリーズと完全互換の音源らしいですが、KS シリーズにはあったリズムパートなどで使う PCM 音源は排除されています。アナログモデリングのみの DSP シンセです。K-STATION しか以前の物はしらないのですが、S/N が良くなっています。
内蔵エフェクトを使用したときの不用意に乗ってくるノイズがかなり軽減されています。
私の環境では USB AUDIO じゃなくて LINE OUT からのデジタルミキサーへの接続ですが、Virus b より静かです。
パラメータは完全互換でも、DSP の進化とオーディオ I/O の部品構成により K-STATION とは違ってかなりきめ細かい音になっており、以前のシリーズよりエフェクトの乗りが良い気がします。
操作系もよくなりました。
ノブを動かしてカクカクしていたフィルターの開け閉めも、説明書によれば、MIDI の 128 段階以上の制御ができるようになったそうです。
この辺りは Virus などの高級機の肝の部分だったんですが、技術の進歩に感謝です。
注意点としては、前述のとおりリズムの音はプリセットから無くなったことと、MIDI マルチティンバー機能はありません。
ほかに音源モジュールなんかを持っていて、普段はもっと手軽なメモ帖感覚のシンセがいいという人にはオススメなシンセです。
MIDI コントローラとしての X-STATION 25
NOVATION というメーカーはココ 2 ~ 3 年、MIDI コントローラ屋さんになってしまった感がありますが、確かに、シンセサイザーよりもこういう商品の方が市場のニーズが多いというのも、DAW が結構手軽に構築できる状況から考えれば当然の流れでしょうか。

本体の右側の40個以上あるノブとスライダーを任意の MIDI CC や SysEX に割り当てることができます。
SysEX は 20 バイトまでですので、残念ながら Xpander は設定できなかったのですが、音作りは本体とにらめっこするとして、プレイ時はよく使うパラメーターのみを自分流に統一させることができるのでかなり重宝します。
液晶右上の PLAY ボタンにて、自分が保存した各シンセのテンプレートと本体シンセの切り替えが簡単にできるのも便利です。
本家サイトでダウンロードできフリーで使用できる X-Station Template Editor ですが、ちまちまと本体でエディットしていた私にとった嬉しいかぎりです。
これで SysEX データーなんかも、コピペでガンガン入力できます。

確かにサウンドエディットは実機本体だけど、演奏のサウンド操作はコチラの方がエンベロープなんかはスライダーに割り当てたりして楽でフィルターとレゾンナンスもスライダーに割り当てて人差し指と中指で同時に操作する癖( Roland 形式ですね)がついている私は重宝しています。
PolyEvolver や Orbit-3 なんかも主要パラメーターを(といっても X-Station もスイッチが多いのでほとんどのスイッチを設定できます。)保存していますので、最近は、ウチのシステムの中核になりつつあり、設置場所もパソコンキーボードの隣の特等席です。
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