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2012年11月27日火曜日

Access Virus b

SUB TITLE IMAGE Access社が2000年台初頭からリリースし続けるVirusシリーズ。その名を一躍有名にさせたのがこのVirus bです。

昔のアナログと違って20年後も評価されるシンセなのかは自信がありませんが、現代の DSP 技術の結晶であることは間違いありません・・・多分

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メーカー :
 ACCESS
代理店 :
 HOOK UP
2007/3/28 修正
巷で言われる何々風サウンドという括りにはできません。プロフィット 5 と比べれば抜けるような音、Xpander と比べたらウエット。
アナログシンセサイザーをモデリング(=バーチャルアナログ)した最近のシンセサイザーの中でも特にこの Access Virus シリーズはその音に個性があります。

ずっと Super NOVA か Nordlead を買うつもりでいたのですが、Nord は最終的に自分が好きなジャンルの音は苦手かなということで NOVA を注文寸前なある日、当時所有していた K5000S がウェットな NOVAITION サウンドが簡単にできて、フルデジタルシンセなのにそれが得意ということが判明。

ということで、Virus b は購入予定には入っていなかったのですが、たまたま海外の通販ショップで購入。
使い始めた初日から Virus サウンドに魅せられました。数年後 Indigo II(Virus c)へ買い替えましたが、脳みそが鼻から垂れるのを抑えつつ、そのサウンドを楽しみました。

ACCESS Virus b Virus b を使っていると、海外のトランスサイトで流れている曲にコイツの音が多いことに気付きます。しかもハマりまくっています。

トランス&女性ボーカル J-POP が大好きな私が言っても信憑性ないですが、Virus b は意外と器用に多彩な音を出します。コツはエフェクトを切ることです(笑)

膨大なプリセットの中にエレピとかストリングスとか入ってますが結構ツヤがあるというか。

昔のアナログシンセサイザーにありがちな無理してエレピサウンドを作ったような、パッチネームだけ【エレピ】というようなサウンドではありません。ちゃんと味があるエレピサウンドも出せます。無理して作られたサウンドという感じがしないのはフィルター部分の自由度の高さでしょうか。

現時点で利便性で言えば Orbit-3 完全に負けています・・・

ツマミがたった 4 つの Orbit-3 になぜ負けるかというとパッチ選択の操作性です。サウンドメイクはもちろん Virus の方がというより比較にならないくらい直感的に操作できるます。ただし、曲作りにおいてはパッチの呼び出し方法が、何かを押しながらプラスボタンを押したりと二つの指を使わなければいけないことが、ロータリーダイヤルでクルクルとサウンドを選べる機種に比べると少し面倒です。

Virus b はサウンドメイクは分かり易くて早いし、メモリー数 1,000 を超えてますから、それは他のシンセに比べたら圧倒的に、音もイイ!、操作感もイイ!ってやつなんですが、鍵盤無しのモジュールとしてみるとデスクトップって中途半端。今から Virus シリーズを買うなら Virus Ti シリーズがお勧めです。USB にてパソコンと連動できるし何と言ってもあの工業デザインはすばらしい(笑)
手元に Orberheim Xpander(現在、所有していません)と DSI PolyEvolver(現在、所有していません)というリアルアナログシンセがあるので、Virus の謳い文句であるバーチャルアナログ(VA)のバーチャルの部分に注目して音を比較すると、「そういう意味では全然比較にならない」ということが最近判ってきました。Virus も、Evolver もシンセサイザーなんですよ。向かって音を出して、弾いて、音を作りたくなる。そういう感じです。

Virus の独特の癖は、フィルターと LFO にあるかなと思っています。オシレーターとか素の状態で聴くと、かなり普通です。それがあのフィルターを通して初めて Virus かと。そのあたりはオーディオインでフィルター通すと判ります。何でも Virus の音になってしまいます。

ACCESS Virus b

巷でよく言われるような低音が太いとか抜けるとかの印象は私には無かったです。

むしろ Nordlead より繊細なんじゃないかと感じたぐらいです。何をモデルに作ったのかは、開発者インタビューなんかが見当たりませんので不明ですが、Nordlead が Prophet-5 を手本としたのなら、Virus もまた、作る過程での[俺ならコレをこうした]みたいな部分が違うだけで Prophet-5 を手本にしたような気もします。

私の、Virus b も我が家に着てから、もう 1 年半くらいです。最近は、Virus TI という新機種もリリースされています。TI シリーズはコンピューター DAW 世代への Virus の正常な進化と思っています。

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