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オーディオ(WAVなどのトラックデーターからREX2ファイルなどのLOOP素材など)やMIDIファイルなどの“ファイル”に関しては、“即プレビュー(試聴)”とドラック アンド ドロップによるマウスオペレーションへの対応が強化されていて、キーボードショートカットでそれらの操作を行うよりも手早くファイル操作ができるように考えられている作りとなっています。
さて、バンドルされるプラグイン エフェクターは前回までにいくつか紹介しましたので、今回は音を出すインストゥルメンツ=ソフトウェア シンセサイザー(ソフトシンセ)はどのようなものがバンドルされているのかを見てみます。
・・・すると、
あれ?的な少なく感じる4つです。
そして、ユーザーアカウントを作成後にダウンロードできるソフトシンセ用の“音ネタ”と“サンプルライブラリー”の内訳は、

PCMプレイバックシンセとPCMプレイバックドラムシンセ用に14個で合計11.3GB
ループ用とドラムサウンドがセットになったサウンドセットが3個で合計4.83GB
Komplete Elements for Windows(または for Mac)が2.99GB
http://www.native-instruments.com/#/jp/products/producer/komplete-8-elements/ ※現在Native Instrumentsサイトでは最新のバージョン8の情報となっています。Studio One 2にバンドルされているもの(Version 7.00)とは異なるセット内容や追加された物があります。
Komplete Elementsを除いたPreSonusが用意したバンドルライブラリーは17種・16GB超となっています。
これらのライブラリーを利用できるのが以下の3つのバンドルされているソフトシンセです。
IMPACT・・・パッドキーによるリズム音源の演奏に適したソフトシンセ
Presence・・・いわゆるPCMシンセ
SampleOne・・・よりサンプラーに近いループ素材なども読み込めるソフトシンセ
残されたもう一つのソフトシンセは、
mojito・・・1オシレーターのアナログモデリングシンセ
となっています。
Komplete Elementsの説明はNIサイトで見てもらうとしてPreSonusがStudio One 2にバンドルしたソフトシンセを触ってみました。
Presence
メーカーサイト詳細(英文):http://studioone.presonus.com/portfolio/presence/

有名なVengeance-SoundやNine Volt Audioなどの社外ライブラリーもバンドルされていますのでライブラリーを適当に変えながら弾いてみても偏った“音質的な雰囲気”は感じられません。
アコースティックからエレクトロ、ハウスなど様々なジャンルの音がライブラリーに収録されています。

Studio Oneバンドルの専用ピアノサンプルはこんな感じの音です。

※全サンプルにはIRリバーブのコンサートホールを同じ量だけ薄くかけています。
※このページのSoundCloudの試聴音源は16bit/44.1KHz/WAVです。
ピアノに関しては私自身がアップライトピアノでピアノを覚えたのでステレオ感がやや狭く木の反響音が多目の篭った感じの音が好きなので、どちらが良いとも言えませんがサスティンペダルにも反応するしステレオサンプリングということで曲によりけりのお好みでと言ったところでしょうか。
Presenceはフィルター・アンプ・エフェクトが手軽に変更できる“今どき”のPCMシンセ仕様ですので“イメージに近い音”を見つけたらチョイチョイと調整できるのも扱いやすいです。
IMPACT
メーカーサイト詳細(英文):http://studioone.presonus.com/portfolio/impact/

AKAI MPCシリーズなどでよく見られるインターフェイスに膨大なライブラリーとプリセットからサウンドを選んでリズムセットを鳴らすことができます。
こちらもAcoustic Drum KitsとElectronic Kitsや社外のUeberschall Impact Drumsなど別途用意された1.7GB強のライブラリー+αのサウンドが用意されています。
生ドラム的なユーザーインターフェイスではなくこういうリズムマシン的なデザインにしたのはバージョン1では EZ Drummer Lite、バージョン2からはKomplete Elementsなどがバンドルされその手のモノは素直に実績があるモノをバンドルしていこうという姿勢のようです。
ただし、見た目はリズムマシン風ですがライブラリーにはかなりの量のアコースティックドラムサウンドが収録されていますので、これもPresenceと同じくジャンル選ばずで多彩な音楽に対応できます。
SampleOne
メーカーサイト詳細(英文):http://studioone.presonus.com/portfolio/sampleone/

ループ素材をドラックアンドドロップでメインウィンドウに放り込むとREXファイルのスライスとMIDIテンポシンクにも対応しています。
こちらもフィルター・アンプセクションがシンセサイズできさらにグライドさせることができたりして使い方によっては面白いサンプルループマシンとなります。
mojito
メーカーサイト詳細(英文):http://studioone.presonus.com/portfolio/mojito/

1VCO + 1VCF + 1VCA + 1LFOとシンプルな構成でフィルター部に“Drive”があるのでTB-303的のようでもあり、どちらかというとSH-101的なモノシンセです。
その他3つのシンセと膨大なサンプルライブラリーから、Studio Oneの方向性として昨今の最新ハードシンセに見られる大容量PCMに最新技術を駆使したフィルターとアンプとエフェクターでPCMながらもアナログから生楽器まで幅広くフォローするPCM+αなシンセサイザーを主体とするのは“音探し”や“品質”でメリットは多いしそれはそれで良いと思ったのですが、
なぜ?的なmojitoです。
最近は鋸波や短形波というシンセサイザーの根本的なところまでPCM波形を使用し、優れたフィルターとアンプなどの搭載でそれを感じさせないままVA(ヴァーチャルアナログ)音源と銘打ったハードシンセも多く見られます。
それはそれで“VA”自体にどこまでをシミュレーションするのかなどの定義は元々ありませんので出てくる音がそうであればイイのだろうとか個人的にはどうこう感想を持っていないのですが、このポツンと“孤高”を謳うかのようにバンドルされたmojitoはいまだに不思議です(笑)
音はイイです。フィルターの切れ方も好きです。
でも、オシレーター数に関しては“大は小を兼ねる”ですのでどうせなら3VCOくらいにしてリアルタイムでの音色変化とアナログシンセならではの音色を楽しめるものにしてほしかったなぁとか思いつつ、1VCOでモノラルなmojitoを弾きながら“コレはコレでありかな?”と思ったりもします。
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