| |
| |
Studio Oneは他社ソフトよりも10~30%以上価格を低く設定されているのは導入しやすさをアピールするためだと思います。ですが、広い砂漠にポツンと置き去りにされても困るわけで、やはりある程度の“即使える”便利な物は付属している方が、ネットでのチュートリアルなどを見ながらの操作慣れもスムーズです。
とか、思っていたら、Studio Oneはとりあえず本体をインストールしてメーカーサイトでアクティベーションすることによって約20GBの豊富なバンドルソフトをダウンロードできるようになっています。それらのインストーラもStudio One用にカスタマイズされていて、ダブルクリックでインストールすれば自動でStudio Oneに組み込みまでしてくれます。

20GBの大半は“ソフトサンプラー用の音源・ループ素材集”ですが、Melodyne EssentialやKomplete Elementsなどの他社製ソフトシンセなども用意されています。私自身がそうですが音楽製作用のパソコンはネットに接続されていません。ですが、以前だったらうんざりした20GBのダウンロードやUSBメモリーに入れて制作パソコンに移すのも、そう時間がかかるものでは無いと思われます。
素材集は今時の売れ線なメーカー製品をバンドルしたものが多く、Ueberschall Impact DrumsやVengeance-SoundやNine Volt Audio Guitarsなど人気が高いデベロッパーの単体・ループサウンド集を、ジャンルで被ることなく多彩な楽曲に対応できるように用意されています。
これらが個人の必要に応じて自由に追加インストールできる仕組みは、「ドラム音源と言えば僕はコレしか使わない!」「ウチはサンプルプレーヤーはコレなのよ」などなど自分の環境構築が進んでいる人にも嬉しい仕様です。
Pro Toolsと同じように、オーディオ・トラックには他社製品にてたまに見られるどうやってもアンインストールできない組み込み済みのトラックEQやトラックコンプもありません。私の場合はほぼ全チャンネルSSL Duende(PCIe) Channel StripでEQとコンプは決めていき、不足分、個性が欲しい分に違うエフェクタープラグインを追加で挿していきますので、PreSonus Studio Oneを最初に触ったときに“これならやっている事に大した違いもないしスムーズに移行できそうだな”と実感しました。
前バージョンでも自社製基本バンドルエフェクタープラグインの評判はなかなか良かったのですが、基本的にはクリーンだけど少しアナログ系なエフェクターが揃っています。バージョン2からはIRリバーブも追加されたり、各々もバージョン2に併せた“VST3準拠”に改良されており細かなところで高音質化と更なる動作の軽量化(ON/FFO時の負荷軽減はVST3の仕様です)がなされています。

個人的にはEQとコンプとリバーブのいわゆる基本エフェクターはオススメで、内部精度やオーバーサンプリング具合は明記されていませんが、独自アルゴリズムを使ったクリーンだけどアナログ機器的なマイルドな味付けとなっていてどんな楽曲でも使いやすいと思います。
使いやすそうなリアルタイムスペクトラムアナライザー搭載Pro EQを使用している様子が見れます。
クリア~アナログと使い勝手が良さそうなLimiterとCompressor、TriCompに併せてマルチバンドコンプであるMultiband Dynamicsを使用している様子が見れます。
こちらはマスタリング時に便利な多彩なアナライザー系プラグインとリバーブを使用している様子が見れます。

そうでない移行組の人にもスタジオ互換という意味で“単独ソフトウェアのバンドルエフェクター”は使わないというのも理解できますが、本体だけでDDP出力まで出来てCDプレス用のデーターまで書き出せるStudio Oneはその名のとおり“一つのスタジオ”ですので、十分に満足してもらえそうなエフェクターが揃っています。
Studio One 2のバージョンごとの機能の違いや、バンドルソフトウェア、搭載プラグインエフェクター、搭載ソフトウェアシンセサイザーなどの違いと、それらプラグインの個別詳細は下記PreSonusサイトで確認することができます。
http://studioone.presonus.com/what-are-the-versions/
0 件のコメント:
コメントを投稿