
と、いうよりも、やっぱりハードが好きな人向けなのでしょうか?廉価版シンセの単純化されたシンセサイズ部とは違い"やる気"を出せば Fantom と同等のエディットができます。
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"買い替えることを前提とした音源"
なわけです。基本的に録音されたウェーブデータを再生するシンセでしかありませんので、録音された時代、再生する一般的なフォーマット、その時期に流行の録音素材の選択という意味で 3~5 年くらいのサイクルで変化し続けていきますので、録音された音源である限り変更していかなくては仕方がないと思っています。
そしてマルチコア CPU パソコンによってソフトシンセを複数立ち上げることが容易になった最近では、言ってみれば無限大の記憶域を使ったソフトウェア PCM シンセは、素材そのものの変更も容易ですし、ギガクラスの大容量サンプルを搭載できますので、ソフトウェア PCM シンセというのはまさしく時代のニーズに合ったカテゴリーでしょう。

そんな中、128MB という小さなメモリーで、操作もパソコンからの操作を前提として出された PCM 音源モジュールが SonicCell です。気になって調べてみるとここ数年は各社トップモデル以外で音源モジュールというものが出されたことは無いようで、それでもリリースされたこの SonicCell にはハードでならなくてはいけなかった何か特徴づけるモノがあるのでしょうか?
・・・と、書くと大変なのですが、
特にそんな大それたものはないと思います(笑)
楽曲製作をしているときに不要なものの上位にくるのが、いちいち音を弄くるのに多くの手順を踏まなくてはいけない煩わしさで、それがハードには無いということに尽きると思います。
ポンといじってサッと音が出る。
完全に見えない世界ですが、SonicCell にもしソレが無かったら私は見向きもしなかったのでしょう。そういうハードならではのダイレクト感を持っていることが大事だと思っています。

その 1 レイヤーの構造を見てみると、Fantom を所有した人にはわかりやすいというか同じようなシンセサイズページが並び、入門機などの廉価版と違って、“気合い"さえ入れれば柔軟な音作りも可能です。
ここはものすごく変な表現ですがギガバイトクラスの PCM データの選定・録音・作成とか、そういうのは製作スタッフの“やる気の限界”を超えるだろうと思ってしまいますが、この SonicCell の 128MB は個人的な意見ですが、かなり気合いを入れて作成したデータなのでは?と感じます。
その内容は知ることはできませんが、ハイファイ感が上がったというようなことでは無くて従来の Fantom とは音そのものが違うサンプルが多いので新収録の素材が多数入っているようです。
ピアノを除くオーケストラ・ストリングス系は以前からその傾向はありましたが、少し個性感を強めて各楽器の特徴がオケに入れても沈みにくい音になっていて好感が持てます。
個性が無さ過ぎるとノコギリ波で作ったストリングスサウンドみたいになり、ソレはソレで使いどころが多いのですが、今回の SonicCell の生楽器系のサウンドはアコースティック感というか、より“生楽器感”をうまく出したサウンドを集めていると思います。
シンセ系サウンドは・・・すみません。手持ちの VA で満足しているのであまり聞いてないのですが、Roland 伝統のサウンドが多いようです。
発売前は、なぜこの時期に、このジャンルのハード?と感じました。ですが、それの呼び方は様々ですが“良い箱”を出してくれたと思います。
Roland のサイトに簡単に聞ける本体デモが無いので、いつもどおりの YAMAHA 01V で 16/44 でアナログ録音した本体デモを置いておきます。気になる方は聞いてみてください。
mp3(iTune7.1 にて自動変換)192Kbps
Rec : YAMAHA 01V - S/PDIF - ProTools M-Powerd 7.2
音量調節すらしていません。数回録音してレベルが良いものを mp3 にしています。
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