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今やソフトウェア音源に押され、ドラムを単体音源として出すメーカーは少ないのですが、そんな中、AKAI professionalはリズムメイクの基本ともいうべき“リズムマシン(ドラムマシン)”であるXR20をリリースしました。
私自身も現在はリズムマシンとしてそれ自体にグルーブやリズムパターンを組むことはまれで、実際にこのXR20にパターンを組んでMIDI同期させて鳴らそうなどとは考えていませんでした。
ドラムって楽曲の中にいれたときに、バスドラムは一番下の帯域でハイハットとシンバルは一番上の帯域と、その楽曲の周波数分布の両端を担う大事な音源パートなのに、どうにもソフトで出す音は何かが足りなかったりミックスでも妙に浮いていたりした感じが取れなかったのです。
そこで、そこだけはアナログ(マイクプリ)を通した音で録音してしまえば、少なくとも馴染みにくいといった問題は解決できるのではないかということでリズム音源を捜し始め、そのときにタイミングよく新発売となったAKAI professional XR20を導入してみたのでした。
内蔵されたサンプルは16bit/44.1kHz(非圧縮PCM)です。メーカーサイトでも
プロデューサー、トラックメイカー、DJ、そしてビートに飢えた全てのMC達に捧ぐ、ビート・プロダクション・センター "XR20"。
と謳っているとおり、そっち系の音ばかりで、POPSやロック系に使えそうなセットは少なめですが、非圧縮PCMとのとおり、下も上も気持ちよく鳴ってくれます。
気になるドラムマシーンとしてのシーケンサー部ですが、前述のとおり全く使っていませんので割愛。
ただ、ワンボタンでできるノートリリース機能は便利でドラムロールなど簡単です。
リズム音源用の入力パッドとしてXR20を考証してみるとベロシティが8段階と実際に使ってみると物足りない感度です。パッドが発音に併せて光るのはカッコいいのですが、音質は良いだけにMPDシリーズの用にMPCパッド搭載にしてくれていたらずっと使えるモノになれたのかも。
どちらにしても市場で2万前半ですので、楽曲にいまどきのエッセンス的な要素を加えるのにはコスパに優れたリズムマシンだと思います。
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