
SSL Duendeはパソコン側のCPU演算も同時に使用するハイブリットタイプのDSPですが、バンドルソフトのチャンネルストリップの使い心地は素晴らしいものなっています。
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最近ではPro Toolsシステムが中心になっていますが、入力と出力はやはりアナログなわけで、そういったデジタルシステムとも親和性が高いコンソールを意欲的にリリースしていたりと今でも超一流音屋という印象があります。
新しいフォーマットやシステムに貪欲に対応しているところは今回購入してみたDuendeという外部DSPプラグインをリリースしたところからもうかがい知れ、オプションプラグインも今でも(2010夏現在)ボチボチと増え続けています。
本来の目的というか、このDuendeが欲しかった最大の理由は、Duende Miniではオプション扱い、Duende PCIeでは標準バンドルのStereo Bus Compressorです。

昔、散々遊ばせてもらった(師匠、すみません!)実機の記憶とは違うんです。もちろん過去の思い出懐古でそう思っている部分もあるかとは思いつつも、いつかは本家SSLが出しているこのバスコンプを試したいと思っていたのでした。
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サブのノートパソコンでも移動して使えるDuende Miniも魅力的ですが、標準状態で使えるプラグイン数が、以下のとおりだし、IEEE1394接続をPowercoreに加えて増やすのはそれだけでも結構転送負荷が高いので、ここは安定しているし使えるプラグイン数も倍だし、何よりもStereo Bus Compressorが最初から使えるということでDuende PCIeに決定です。
Duende Mini | Duende PCIe | |
利用可能チャンネル数 | 16 | 32 |
EQ and Dynamics Channel Strip | ○ | ○ |
Bus Compressor | - | ○ |
接続方式 | Firewire | PCIe |
なお、基本的にはVSTプラグインなのですが、インストール時にVst To Rtas Adapterのエンジンがライセンスされているらしく、変換されたRTASプラグインが自動でインストールされますので、特に意識することなくPro Toolsでも使用できます。
IEEE1394(Firewire)接続のDuende MiniとDuende Classicではどうにも最新のVer.3ドライバーでは不安定らしく旧Ver2.xドライバーの方が良いらしいのですが、さすが内部バスの高速転送というかDuende PCIeは最新ドライバーでサクサクと動作します。

本家サイトの方にはC200コンソールを再現と書いてありますがC200は9000Kシリーズのデジタルモデリングということです。
つまるところSSLの最新のチャンネルストリップの流れと音質です。
コンプは素直なコンプで微妙なのですが(笑)ゲートはよくできていて、今まではPro Toolsバンドルのゲートを使っていたのが、最近はこのEQ and Dynamics Channelで、EQとゲートは済ませられるのでかなり作業がスムーズになりました。

そして、今やこのEQがメインEQとなってしまったくらい気に入ってるのがこのEQです。
往年のSSL 4000Eシリーズモード(Eボタンを押す)で使用すると本当に切れ方が素晴らしく、嫌な歪みも無いし、ダイナミクスセクションをOFF(スイッチ)にすればかなり負荷も軽く、ほとんどのトラックに最近はこれを挿してやっています。

プラグインソフトのEQやコンプって、確かに音もよく外見も見栄えがするものも多くなったのですが、いくつかの素晴らしいプラグインを除けばどれを使ってもその違いがよく感じ取れないものばかりだなぁと最近は感じていました。
ですが、それら特筆すべきいくつかのプラグインと同等にこのDuendeのプラグインは出来が良いと感じました。


こちらは個人的には自分の趣向もあり手を出すことがなさそうですが、リバーブなどもかなり評判がいいみたいです。
本家サイト:http://www.solid-state-logic.com/music/duende/plug-ins.asp
チャンネルストリップって単体EQやコンプに比べたらなぁと思っていたのですが、DuendeはSSLらしいコンセプトのもとに作られた“音をまとめていく”作業において“素早く音を決める”ことができるプラグインと言えそうです。
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