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2013年4月2日火曜日

KORG DSS-1 リペア:接点復活

筐体と鍵盤の清掃が終わり、残るは液晶バックライトの交換と2DDフロッピーディスクドライブの今どきメモリーディスクへの換装なのですが、このKORG DSS-1は本体メモリーが256KB(12bit/48KHz/MONOで約5.5秒サンプリング)しか無く、フロッピー1枚で本体3回分のデーターを保存できるために当面はこのまま使用することになりそうです。
KORG DSS-1
ちなみにフロッピーディスクのドライブとディスクの耐久性はすごく高く、ドライブもたまに動かせば故障率はかなり低く、ディスクも磁力が強い機器に近づけなければという条件がありますが、CDやUSBメモリーなどよりずっと長持ちでハードディスクにも劣らないほどの長期保存メディアなのです。

となると、液晶バックライトの交換ですが、その前に、ボリュームスライダーからのガリとデータースライダーの数値飛びを改善したいと思います。
こういう部分って、弾くことに専念しているときに少しでも関係が無い部分で躓くとイライラしてしまう性格なのでさっさとやってしまうことにします。
KORG DSS-1
古いシンセはトップパネルが蝶番で簡単に開くのでリペアや清掃のときは楽です。
前回に引き続きの使用する小道具たち。

レック株式会社 水の激落ちくん アルカリ電解水100%で基盤の洗浄にも使えるし、当然プラスチックや塗装を痛める成分はありません。
何よりも某泡系洗浄剤よりもよく汚れが落ちます。

レック株式会社 水の激落ちくん
http://www.lecinc.co.jp/mizunogekiochi/
TAMIYA セラグリスHG こちらもプラスチックを溶解してしまう成分が入っていないスライダーやノブなどのプラスチックパーツが使われている部品や鍵盤などに使えるいわゆるボロンナイトライドグリス

TAMIYA セラグリスHG(TAMIYAショップページ)
http://tamiyashop.jp/shop/product_info.php?products_id=87099
サンハヤト株式会社 ニューポリコールキング PJR-S120 接点復活剤は色々あるのですが、今まで色々と使ってきて“その後”どれだけ長持ちするかで最近はこれです。
接点の汚れを落とすだけなら各社各製品に対して効果の違いは無いと思うのですが、その後の接点保護力が個人的には一番長持ちしているのではないかと思っています。2年前に洗浄したロータリーポッドがいまだにスムーズに動いています。

サンハヤト株式会社 ニューポリコールキング PJR-S120
http://www.sunhayato.co.jp/products/details.php?u=1387&id=01031
KORG DSS-1
こういう作業の時は昔のシンセはバラすのが楽です。基盤も各パーツごとに分かれていたりで「ああ、ここがアレか」と一目で理解できます。

そんなわけで、スライダーやスイッチの基板を本体から外し、接点復活王を一吹きして10回程度スライダーを動かします。
タクトスイッチ類は全く正常に機能しているので今回は接点復活はしません。
その後、セラグリスをたっぷりと注入。
KORG DSS-1
ギシギシというかガスガスというか金属と基盤がこすれた嫌な音と、何よりもボリュームスライダーを動かしたときのガリと、データースライダーの数値飛びがすっかり改善されました。

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