多くのVAシンセが発売された2000年初頭は、今でも使えるシンセが数多く残る当たり年?
そしてこのドイツデザイン!
その見た目がインスピレーションをかきたてるって大事だと思うのです。
いくつかの最新のシンセを触りながら感じるのは、現在のシンセサイザーの固体付けを意味するものとして、アウトプットからの出音で評価する。というのが最近の兆候で、内蔵であればエフェクト込みでの出てくる音にたいして、「良い音のシンセ」という評価をするということです。
確かにフィルターや LFO も広く言えばエフェクターだし、そんなことをいうと VCA も・・・とキリが無い話です。
ただ、楽曲製作を前提として録音するときは、後で調整するが前提ですので、その調整が効かなくなるディレイやリバーブは OFF にして録音することが普通だし、そうなるとやはりオシレーターそのものが出す音が重要になってきます。
エフェクト無しの音で考えると、やはり、順当に Mini-Moog~Prophet-5~DX7~NordLead と言った有名なシンセが浮かびます。これらのシンセって前述の「いまどきのシンセ音の評価」を基準にしたらやはり躊躇しますね・・・
いつもながら前置きが長いのですが、何が言いたいのかというと、
それならば、素音も良くてエフェクターもグイグイっとしているシンセがイイネっ!
ということです。個人的なアレですが Q と Virus はその筆頭だと思っています。ここで本音を言えば Nord Lead2 がエフェクト内蔵だったら・・・
Q の特徴を簡単にいえば、フィルターのキレかたと、エフェクト無しでも分厚いサウンドで、全てがメインオシレータ的な使い方ができる 3VCO サウンドはノイズ成分の絞込みが洗練されたとても厚い音を出します。手持ちのシンセとの比較になりますが、Indigo2 がエフェクトが乗りやすい高域を持ち、ライブなどで扱いやすいサウンドとするなら、Q はエフェクト OFF の状態で録音していきたくなるスタジオで扱いやすいサウンドと思います。
そして、主要なほぼ全てのパラメータを独立したノブで制御できますので、リアルタイムの操作性は比較できるシンセはほぼ無いと言ってよいでしょう。
Q の刺激的なスイープサウンドを作り出す要因の一つに LFO があります。
エディットできるパラメータは普通のシンセと変わりないのですがスピード範囲が面白く、ごく一般的なシンセだと 2Hz~50Hz くらいなのですが、Q の場合は本体か外部の MIDI テンポシンクを前提としていて 0~1/96 で設定できます。確かに 0 のときは全く発振しませんので、テンポ 120 で考えると 0Hz~192Hz と通常の 4 倍の速さです。192Hz だと G(ソ)2 の周波数ですのでいかに高速(LFO は 2500 Hz までの可変可能)な LFO かが分かります。
2000 年くらいをピークに迎えた VA(バーチャルアナログ or アナログモデリング)シンセですが、その後、目新しいシンセが出ていませんので、残念ながら Q は Waldorf 社の衰退という運命にてその担い手にはなれませんでしたが、あと数年は PCM シンセと VA シンセの中で評価が高いシンセサイザーがこの業界のリファレンスとなっていくのでしょう。
現在の Waldorf 社サイトでは Q+ しか情報が記載されていません。そのうち完全復活すれば過去のアーカイブとして追加されるとは思いますが、その中で気になったのは Q+ の諸元表では 5 OSC となっています。追加基盤によって 32 ボイス→ 100 ボイス+16 アナログフィルターとなっていますので、何か追加されたのかもしれませんが、ダウンロードできるマニュアルのオシレータに関する部分は Q と同じ様ですのでイマイチ分かっていません。
OS3.x より OSC で WAVE TABLE が選択可能です。私の所有する Q はマニュアルにその記述がありますので、OS バージョンが比較的最後の方の製品みたいなのですが、WAVE TABLE を使ったことがありません。パッド系サウンドでは重宝しそうですが、Q は普通のアナログシンセ波形と、この強烈なフィルターさえあればイイっ!という感じですね。
Waldorf 社サイトにおいている Q のデモ曲はどうにも音質が悪いので、同じビットレートですがYAMAHA 01V(デジタルミキサー)経由で録音したデモ曲をアップしておきます。
Waldorf Q DEMO reRec by Digital Monotone
その見た目がインスピレーションをかきたてるって大事だと思うのです。
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確かにフィルターや LFO も広く言えばエフェクターだし、そんなことをいうと VCA も・・・とキリが無い話です。
ただ、楽曲製作を前提として録音するときは、後で調整するが前提ですので、その調整が効かなくなるディレイやリバーブは OFF にして録音することが普通だし、そうなるとやはりオシレーターそのものが出す音が重要になってきます。
いつもながら前置きが長いのですが、何が言いたいのかというと、
それならば、素音も良くてエフェクターもグイグイっとしているシンセがイイネっ!
ということです。個人的なアレですが Q と Virus はその筆頭だと思っています。ここで本音を言えば Nord Lead2 がエフェクト内蔵だったら・・・
Q の特徴を簡単にいえば、フィルターのキレかたと、エフェクト無しでも分厚いサウンドで、全てがメインオシレータ的な使い方ができる 3VCO サウンドはノイズ成分の絞込みが洗練されたとても厚い音を出します。手持ちのシンセとの比較になりますが、Indigo2 がエフェクトが乗りやすい高域を持ち、ライブなどで扱いやすいサウンドとするなら、Q はエフェクト OFF の状態で録音していきたくなるスタジオで扱いやすいサウンドと思います。
そして、主要なほぼ全てのパラメータを独立したノブで制御できますので、リアルタイムの操作性は比較できるシンセはほぼ無いと言ってよいでしょう。
Q の刺激的なスイープサウンドを作り出す要因の一つに LFO があります。
エディットできるパラメータは普通のシンセと変わりないのですがスピード範囲が面白く、ごく一般的なシンセだと 2Hz~50Hz くらいなのですが、Q の場合は本体か外部の MIDI テンポシンクを前提としていて 0~1/96 で設定できます。確かに 0 のときは全く発振しませんので、テンポ 120 で考えると 0Hz~192Hz と通常の 4 倍の速さです。192Hz だと G(ソ)2 の周波数ですのでいかに高速(LFO は 2500 Hz までの可変可能)な LFO かが分かります。
2000 年くらいをピークに迎えた VA(バーチャルアナログ or アナログモデリング)シンセですが、その後、目新しいシンセが出ていませんので、残念ながら Q は Waldorf 社の衰退という運命にてその担い手にはなれませんでしたが、あと数年は PCM シンセと VA シンセの中で評価が高いシンセサイザーがこの業界のリファレンスとなっていくのでしょう。
現在の Waldorf 社サイトでは Q+ しか情報が記載されていません。そのうち完全復活すれば過去のアーカイブとして追加されるとは思いますが、その中で気になったのは Q+ の諸元表では 5 OSC となっています。追加基盤によって 32 ボイス→ 100 ボイス+16 アナログフィルターとなっていますので、何か追加されたのかもしれませんが、ダウンロードできるマニュアルのオシレータに関する部分は Q と同じ様ですのでイマイチ分かっていません。
OS3.x より OSC で WAVE TABLE が選択可能です。私の所有する Q はマニュアルにその記述がありますので、OS バージョンが比較的最後の方の製品みたいなのですが、WAVE TABLE を使ったことがありません。パッド系サウンドでは重宝しそうですが、Q は普通のアナログシンセ波形と、この強烈なフィルターさえあればイイっ!という感じですね。
Waldorf 社サイトにおいている Q のデモ曲はどうにも音質が悪いので、同じビットレートですがYAMAHA 01V(デジタルミキサー)経由で録音したデモ曲をアップしておきます。
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