| |
| |
|
昨今、メーカー曰く「完璧なアナログモデリング」などな言葉に踊らされ、いくつかのソフトを買ってきました。ですが、ソフトシンセをそういう“実機置き換え”と捉えるのではなくて、“たまたまパソコンから音がでる新しいシンセサイザー”と別物と思って触っていくのがいいようです。
そうなるとやはり色々と欲しくなるわけで・・・
最近のWaldorf社は元気が有るようで無さそうで・・・の不思議な会社ですが、こうやって、たまにニッチ層向けの新製品をリリースしています。
DCO(デジタルオシレーター)+VCF+VCA+LFO(or ARP)といういわゆる“いまどきアナログモノシンセ”です。
1DCO+1VCFというと1980年代のデジアナシンセを思い出します。某800や某JUNOなどチープな音を出す製品が多かったのですが、今のデジアナは洗練されています。
RocketのOSC(オシレーター)セクションをいじるとすぐに分かりますが、まるで複数のオシレーターを装備しているかのような複雑な波形や、Rocket独自の8オシレーターユニゾンモードと、かなり多彩な音を出してくれます。
サウンドの傾向としては、ノコギリ波と短形波と短形波によるPW(パルスワイズ)波のみの装備ですので、サイン波や三角波を重ねるキックドラム系の太いサウンドは得意ではありませんが、ノコギリ波特有のエッジと歪みが効いた太いサウンドはかなり得意としています。
筐体はオールプラスチックでノブもプラスチックと価格なりの外観と質感ですが、全体的にチープさは無く、“この小ささでもドイツ製品”的な雰囲気です。
各ノブはMIDI CC対応でUSB-MIDIとMIDIケーブルのどちらでもMIDI CCの送受信ができるようになっています。
モノが売れてWaldorf社が潤えばVSTプラグイン版も出してくれるとは思いますが、現在はiOS(iPADなど)専用のコントールソフトが無償提供されています。
Blofeld以来の久々のWaldorfシンセですが、この自己発信する強烈なアナログフィルターとかなり深くモジュレーションが効くLFOはWaldorf伝統のシンセサイザーの流れで、Rocketはメロディを奏でながらノブを触るのが楽しいシンセサイザーです。
0 件のコメント:
コメントを投稿