シンセサイザー名機のソフトウェアプラグイン化は終わり、生楽器も大容量サンプリングの力技でプラグイン化され、同様にエフェクターも名機のシミュレーションは一通り出尽くした感がある最近ですが、各社それぞれに残る音質的な質感の再現に向かっているようです。
最近では、ハードウェアとしてのシンセサイザーは、自分の制作に対するモチベーションを上げる物であれば、レア物という所有欲だろうが部屋のイメージに合わせた色で選ぼうが、何でも構わないと私は思っています。
そもそも、鍵盤すら要らないとか部屋に野暮ったい物を置くくらいなら全部ソフトで処理など、これだけ高性能なオーディオインターフェイスにDAW / DTMソフトがある時代ですから人それぞれで良いんじゃないかと。
で、
音源がもう何でも良い時代なら、質感を出すための(音質を決めるための)エフェクターはハードとソフトでどんな差があるの? ということで、手持ちの機材とソフトで比較してみました。
このページは真空管サチュレーションの聞き比べです。
ソフトの方に真空管の歪みだけをメインの機能としているプラグインは意外と少なく、試用版も含めて色々と試しました。
キャラクターが強く出る傾向にあるので今回は書きませんでしたが、ウチだとGuitarRig5(メーカーサイト:http://www.native-instruments.com/#/jp/products/producer/guitar-rig-5-pro/)というギターアンプシミュレーターの中のアンプで真空管のノブを回した方がハードの真空管の歪み方に一番近い印象を受けました。
もし、“味”とか“風味”の真空管サチュレーションではなく、“歪み”の真空管サウンドを探しているのであれば、そういうギターアンプ系プラグインの方が幸せになれるかと思います。
そんな前置きを書いて逃げ腰になりつつ、今回比較する方法は、
真空管ドライブノブだけを回して+6db音量を上げたらどんな感じ?
です。
使用したハードとソフトは、
◆SPL Vitalizar MK2-T(ハード)
http://spl.info/produkte/eqs-vitalizerr/vitalizerr-mk2-t/
◆ALLEN&HEATH VF-1(ハード:ディスコン 該当ページ無し)
http://www.allen-heath.com
◆SPL TWINTUBE(プラグインソフト)
http://www.plugin-alliance.com/en/plugins/detail/spl_twintube.html
◆XENIUM AUDIO X-TUBE(プラウグインソフト Free)
http://www.xeniumaudio.com/
実際のところ、真空管で歪みを得ようとすればゲインを上げて突っ込むということで音量が上がります。そして、コンプというよりも独特のリミッターがかかったような感じになります。そのコンプ感を再現してるプラグインは今回検証したものの中には無く、比較的評価が高いという理由でソフトはTWIN TUBEとX-TUBEを選択しました。
試聴できるサンプルは16bit/44.1KHz/WAVです。
◆DAWフェーダーで+6dbしたサンプル
まずはDAWのフェーダーで+6dbした何も比較する必要がないサンプル。要は+6dbでどんな音になるの?です。
フェーダーを上げただけで音質が変わったらツイッターで炎上ものですが、見事に何も変わりません。
◆SPL Vitalizar MK2-T(ハード)でDRIVE 100%
Vitalizar MK2-Tの真空管付与はどちらかというと“味付け”“色付け”的な意味合いですのであまり変化は無いのでノブをいっぱいに回してみました。
サチュレーション的にサウンドコントロールをしやすいです。
◆ALLEN&HEATH VF-1(ハード)でDRIVE 50%
こちらは100%にすると歪みまくって凄いことになったのでちょうど+6db上がる半分のノブ位置です。
音質的には好きなのでソフトシンセのトラックに色を付けたいときによく外部インサートして使用しています。
◆SPL TWINTUBE(プラグインソフト)で頑張る
操作に対する音質変化が使いやすいプラグインです。かなりイイ感じに歪みを再現してくれます。
歪みは簡単に操作できるのですがミッター感が出せれば更に良かったかもと思いました。ですが、そこは次にコンプかリミッタープラグインを刺せばさらにハード感が出そうです。
◆XENIUM AUDIO X-TUBE(プラグインソフト)で頑張る
今回は他に真空管12AX7シミュレートを謳ったプラグインが見当たらなかったのでX-TUBEを使いましたが、パラメーターの調整がかなり難しかったです。
ハード2機はDRIVEツマミを回すだけなのですが、此方は色々といじらないとなかなか上手く歪んでくれませんでした。ピークの音量が上がるので全体音量は低いままです。
ソフトを触ってみての感想は倍音の種類とか色々と触ってもなかなか実機みたいにはいかないもんだなぁと思いました。
根本的に違うのはハードでは原音の音量が上がった時に、歪みが深くなり薄っすらとコンプレッションされるのですが、そのさじ加減具合でしょうか。
このあたりの“音楽的な歪み付加”については、真空管以外にもテープや名機プリアンプなど多種多様で最近ではソフトの方も充実していますので、まさしく泥沼(笑)
最近では、ハードウェアとしてのシンセサイザーは、自分の制作に対するモチベーションを上げる物であれば、レア物という所有欲だろうが部屋のイメージに合わせた色で選ぼうが、何でも構わないと私は思っています。
そもそも、鍵盤すら要らないとか部屋に野暮ったい物を置くくらいなら全部ソフトで処理など、これだけ高性能なオーディオインターフェイスにDAW / DTMソフトがある時代ですから人それぞれで良いんじゃないかと。
で、
音源がもう何でも良い時代なら、質感を出すための(音質を決めるための)エフェクターはハードとソフトでどんな差があるの? ということで、手持ちの機材とソフトで比較してみました。
このページは真空管サチュレーションの聞き比べです。
ソフトの方に真空管の歪みだけをメインの機能としているプラグインは意外と少なく、試用版も含めて色々と試しました。
キャラクターが強く出る傾向にあるので今回は書きませんでしたが、ウチだとGuitarRig5(メーカーサイト:http://www.native-instruments.com/#/jp/products/producer/guitar-rig-5-pro/)というギターアンプシミュレーターの中のアンプで真空管のノブを回した方がハードの真空管の歪み方に一番近い印象を受けました。
もし、“味”とか“風味”の真空管サチュレーションではなく、“歪み”の真空管サウンドを探しているのであれば、そういうギターアンプ系プラグインの方が幸せになれるかと思います。
そんな前置きを書いて逃げ腰になりつつ、今回比較する方法は、
です。
使用したハードとソフトは、
◆SPL Vitalizar MK2-T(ハード)
http://spl.info/produkte/eqs-vitalizerr/vitalizerr-mk2-t/
◆ALLEN&HEATH VF-1(ハード:ディスコン 該当ページ無し)
http://www.allen-heath.com
◆SPL TWINTUBE(プラグインソフト)
http://www.plugin-alliance.com/en/plugins/detail/spl_twintube.html
◆XENIUM AUDIO X-TUBE(プラウグインソフト Free)
http://www.xeniumaudio.com/
実際のところ、真空管で歪みを得ようとすればゲインを上げて突っ込むということで音量が上がります。そして、コンプというよりも独特のリミッターがかかったような感じになります。そのコンプ感を再現してるプラグインは今回検証したものの中には無く、比較的評価が高いという理由でソフトはTWIN TUBEとX-TUBEを選択しました。
試聴できるサンプルは16bit/44.1KHz/WAVです。
◆DAWフェーダーで+6dbしたサンプル
まずはDAWのフェーダーで+6dbした何も比較する必要がないサンプル。要は+6dbでどんな音になるの?です。
フェーダーを上げただけで音質が変わったらツイッターで炎上ものですが、見事に何も変わりません。
◆SPL Vitalizar MK2-T(ハード)でDRIVE 100%
Vitalizar MK2-Tの真空管付与はどちらかというと“味付け”“色付け”的な意味合いですのであまり変化は無いのでノブをいっぱいに回してみました。
サチュレーション的にサウンドコントロールをしやすいです。
◆ALLEN&HEATH VF-1(ハード)でDRIVE 50%
こちらは100%にすると歪みまくって凄いことになったのでちょうど+6db上がる半分のノブ位置です。
音質的には好きなのでソフトシンセのトラックに色を付けたいときによく外部インサートして使用しています。
◆SPL TWINTUBE(プラグインソフト)で頑張る
操作に対する音質変化が使いやすいプラグインです。かなりイイ感じに歪みを再現してくれます。
歪みは簡単に操作できるのですがミッター感が出せれば更に良かったかもと思いました。ですが、そこは次にコンプかリミッタープラグインを刺せばさらにハード感が出そうです。
◆XENIUM AUDIO X-TUBE(プラグインソフト)で頑張る
今回は他に真空管12AX7シミュレートを謳ったプラグインが見当たらなかったのでX-TUBEを使いましたが、パラメーターの調整がかなり難しかったです。
ハード2機はDRIVEツマミを回すだけなのですが、此方は色々といじらないとなかなか上手く歪んでくれませんでした。ピークの音量が上がるので全体音量は低いままです。
ソフトを触ってみての感想は倍音の種類とか色々と触ってもなかなか実機みたいにはいかないもんだなぁと思いました。
根本的に違うのはハードでは原音の音量が上がった時に、歪みが深くなり薄っすらとコンプレッションされるのですが、そのさじ加減具合でしょうか。
このあたりの“音楽的な歪み付加”については、真空管以外にもテープや名機プリアンプなど多種多様で最近ではソフトの方も充実していますので、まさしく泥沼(笑)
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